モニター インターフェイスでのスロットリングは全体的なエラー軽減レイテンシを増大させるため、極力避けてください。
• エラーの訂正を試みた後、コントローラーはモニター インターフェイスから検出/訂正レポートを出力してから、エラー訂正ステートを終了します (このとき、 status_uncorrectable フラグが更新される)。このレポート生成中に UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO がフルになると、コントローラーは UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO にレポート全体の書き込みが完了するまでこのステートを終了できません。この場合、エラー訂正レイテンシが増大します。
• エラーの分類を試みた後、コントローラーはモニター インターフェイスから分類レポートを出力してから、エラー分類ステートを終了します (このとき、 status_essential フラグが更新される)。このレポート生成中に UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO がフルになると、コントローラーは UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO にレポート全体の書き込みが完了するまでこのステートを終了できません。この場合、エラー分類レイテンシが増大します。
ボトルネックの発生が問題になるヘルパー ブロックまたはペリフェラルの場合、回避策をとることができます。
予想される最大バースト長のステータス メッセージを格納できるように送信 FIFO のサイズを調整すると、エラー軽減中に送信 FIFO がフルになることを回避できます。
送信 FIFO がフルになった場合、全体的なエラー軽減レイテンシのおおよその増加分は、 この等式 で見積もることができます。
この等式 で、「MessageLength – BufferDepth」はメッセージ バイト数、「Transmission Rate」は単位時間あたりのバイト数です。
LFA を使用してエラー挿入を実行した場合も、コントローラーがまず LFA を PFA に変換する必要があるため、レイテンシが増大します。この変換のレイテンシも、エラー発生場所により異なり、アドレスが大きいほど変換に時間がかかります。