その他の要因によるレイテンシ - 3.1 日本語

UltraScale Architecture Soft Error Mitigation Controller v3.1 LogiCORE IP 製品ガイド (PG187)

Document ID
PG187
Release Date
2019-05-22
Version
3.1 日本語

モニター インターフェイスでのスロットリングは全体的なエラー軽減レイテンシを増大させるため、極力避けてください。

エラーの訂正を試みた後、コントローラーはモニター インターフェイスから検出/訂正レポートを出力してから、エラー訂正ステートを終了します (このとき、 status_uncorrectable フラグが更新される)。このレポート生成中に UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO がフルになると、コントローラーは UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO にレポート全体の書き込みが完了するまでこのステートを終了できません。この場合、エラー訂正レイテンシが増大します。

エラーの分類を試みた後、コントローラーはモニター インターフェイスから分類レポートを出力してから、エラー分類ステートを終了します (このとき、 status_essential フラグが更新される)。このレポート生成中に UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO がフルになると、コントローラーは UART ヘルパー ブロックの送信 FIFO にレポート全体の書き込みが完了するまでこのステートを終了できません。この場合、エラー分類レイテンシが増大します。

ボトルネックの発生が問題になるヘルパー ブロックまたはペリフェラルの場合、回避策をとることができます。
予想される最大バースト長のステータス メッセージを格納できるように送信 FIFO のサイズを調整すると、エラー軽減中に送信 FIFO がフルになることを回避できます。

送信 FIFO がフルになった場合、全体的なエラー軽減レイテンシのおおよその増加分は、 この等式 で見積もることができます。

式 2-5 pg187-product_spec00011.jpg

この等式 で、「MessageLength – BufferDepth」はメッセージ バイト数、「Transmission Rate」は単位時間あたりのバイト数です。

LFA を使用してエラー挿入を実行した場合も、コントローラーがまず LFA を PFA に変換する必要があるため、レイテンシが増大します。この変換のレイテンシも、エラー発生場所により異なり、アドレスが大きいほど変換に時間がかかります。