アイドル ステートへ移行すると、コントローラーは内蔵のコンフィギュレーション メモリ スキャンおよびチェック機能を無効にします。したがって、コントローラーは SEU イベントを検出も訂正もしません。このステートはテストおよびデバッグの目的で使用します。アイドル ステートでは、ステータス インターフェイスの 7 つのステート ビットがすべてディアサートされます。アイドル ステートで利用可能なコマンドと、そのコマンドを入力可能なインターフェイスを次の表にまとめます。
コマンド |
説明 |
入力可能なインターフェイス |
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監視ステートへの移行 |
コントローラーを監視ステートに戻してエラーの検出を再開する場合に使用します。このコマンドは IP が軽減 (+ テスト) モードにコンフィギュレーションされている場合のみ有効です。IP がその他のモードの場合、このコマンドは無視されます。 |
コマンドおよびモニター インターフェイス |
検出ステートへの移行 |
コントローラーはコンフィギュレーション メモリを継続的にスキャンしてエラーを検出します。
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コマンドおよびモニター インターフェイス |
診断スキャン ステートへの
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デバイスのコンフィギュレーション メモリ全体に対してスキャンを 1 回実行し、検出したすべてのフレーム レベル ECC エラーのレポートをモニター インターフェイスから出力するようコントローラーに指示します。1 回のコンフィギュレーション メモリ スキャンが完了すると、コントローラーは自動的にアイドル ステートへ移行します。 |
コマンドおよびモニター インターフェイス |
エラー挿入 |
コントローラーに対してエラー挿入を実行するよう命令します。複数ビット エラーは、1 ビット エラーの挿入を複数回繰り返して挿入します。 |
コマンドおよびモニター インターフェイス |
ソフトウェア リセット |
ソフトウェア リセット (コントローラーの再起動と再初期化) を実行するようコントローラーに指示します。 |
コマンドおよびモニター インターフェイス |
完全なステータス レポート |
詳細な診断情報を取得するためのコマンドで、コントローラーに対する「ping」のような働きをします。このコマンドはモニター インターフェイスからのみ入力できます。 |
モニター インターフェイスのみ |
コンフィギュレーション
( Query コマンド) |
コンフィギュレーション メモリの内容を読み出します。コンフィギュレーション アドレスにエラーを挿入する前後に Query コマンドを実行してエラーが正しく挿入されたことを確認することを推奨します。 詳細は、 「 コンフィギュレーション メモリのマスク 」 を参照してください。 |
モニター インターフェイスのみ |
コンフィギュレーション
( Peek コマンド) |
コンフィギュレーション レジスタの内容を読み出します。 |
モニター インターフェイスのみ |
フレーム アドレス変換 ( Translate コマンド) |
リニア フレーム アドレス (LFA) と物理フレーム アドレス (PFA) を双方向に変換します。 |
モニター インターフェイスのみ |
外部メモリ読み出し ( Xmem コマンド) |
外部メモリ デバイスの内容を読み出します。 |
モニター インターフェイスのみ |
上記コマンドの生成方法の詳細は、 「 コマンド インターフェイス 」 および 「 モニター インターフェイス 」 を参照してください。