エラー軽減レイテンシ全体に占める割合が最も大きいのが、エラー検出レイテンシです。このレイテンシは FPGA のサイズ (フレーム数) およびソリューションのクロック周波数によって変わります。また、エラーのタイプ、およびシリコン リードバック プロセスの位置を基準としたエラーの相対位置によっても変わります。
表: UltraScale デバイスの最大 IP エラー検出時間 (ICAP FMax の場合) と 表: UltraScale+ デバイスの最大 IP エラー検出時間 (ICAP FMax の場合) に、IP のエラー検出時間を示します。 これらの数値は、IP が軽減 (+ テスト) モード (検出および訂正)、検出 (+ テスト) モード、および検出ステートの場合のものです。
デバイス |
検出時間 (ICAP F Max 、ms) |
|
---|---|---|
UltraScale |
XCKU035 |
22 |
XCKU040 (1) |
22 |
|
XCKU060 |
30 |
|
XCKU085 |
30 |
|
XCKU095 |
41 |
|
XCKU115 |
30 |
|
XCVU065 |
30 |
|
XCVU080 |
41 |
|
XCVU095 |
41 |
|
XCVU125 |
30 |
|
XCVU160 |
30 |
|
XCVU190 |
30 |
|
XCVU440 |
58 |
|
注記:
1.
ハードウェアで計測されています。
このアーキテクチャのほかのデバイスのデータは、
|
デバイス |
検出時間 (ICAP F Max 、ms) |
|
---|---|---|
UltraScale+ |
XCKU3P |
19 |
XCKU5P |
19 |
|
XCKU9P |
28 |
|
XCKU11P |
29 |
|
XCKU13P |
33 |
|
XCKU15P |
42 |
|
XCVU3P (1) |
32 |
|
XCVU5P |
52 |
|
XCVU7P |
52 |
|
XCVU9P (1) |
52 |
|
XCVU11P |
57 |
|
XCVU13P |
57 |
|
XCVU27P |
57 |
|
XCVU29P |
57 |
|
XCVU31P |
37 |
|
XCVU33P |
37 |
|
XCVU35P |
57 |
|
XCVU37P |
57 |
|
XCZU2 |
9 |
|
XCZU3 |
9 |
|
XCZU4 |
13 |
|
XCZU5 |
13 |
|
XCZU6 |
28 |
|
XCZU7 |
26 |
|
XCZU9 |
28 |
|
XCZU11 |
29 |
|
XCZU15 |
33 |
|
XCZU17 |
42 |
|
XCZU19 |
42 |
|
XCZU21DR |
40 |
|
XCZU25DR |
40 |
|
XCZU27DR |
40 |
|
XCZU28DR |
40 |
|
XCZU29DR |
40 |
|
注記:
1.
ハードウェアで計測されています。
このアーキテクチャのほかのデバイスのデータは、
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実際の動作周波数でのターゲット デバイスの IP エラー検出時間は、 表: UltraScale デバイスの最大 IP エラー検出時間 (ICAP FMax の場合) および 表: UltraScale+ デバイスの最大 IP エラー検出時間 (ICAP FMax の場合) のデータと この等式 から見積もることができます。
エラー検出レイテンシには次の制限があります。
• ECC による検出の場合、最大エラー検出レイテンシは DetectionTime ACTUAL
• CRC のみによる検出の場合、絶対最大エラー検出レイテンシは 2.0 × DetectionTime ACTUAL
1 回の SEU イベントで 4 つの隣接するフレームにまたがる複数ビット エラーが発生した場合、SEM Controller のアルゴリズムは 2 フレーム目以降のエラー検出時間が最小限に抑えられるように最適化されています。このアルゴリズムにより、コントローラーは 4 つの隣接したフレームにまたがる最大 16 ビットのエラーを 1 回のスキャンで検出および訂正できます。1 ビット エラーのワースト ケースの検出時間に 1 ビット エラーの数を掛けたものが、複数ビット エラー全体のワースト ケースの検出時間となります。
診断スキャン機能を使用した場合のエラー検出レイテンシは軽減 (+ テスト) モード、検出 (+テスト) モード、または検出スキャンよりもはるかに大きく、その値はデバイス、検出されるエラーの数、および実際の動作周波数によって異なります。
たとえば KU040 のコンフィギュレーション メモリに 3 つのエラーが存在する場合、クロック周波数 90MHz で診断スキャンを実行すると、すべてのエラーを検出して報告するのに 70 秒かかります。