コマンド インターフェイスを使用すると、アイドル、監視、検出、または診断スキャン ステートへの移行、エラー挿入、またはソフトウェア リセットを簡単に実行できます。コマンド インターフェイスは入力コマンド、入力ストローブ、および出力ビジー信号で構成され、これらを使用してビジー出力を備えたシンプルなパラレル入力ポートを実装します。このインターフェイスはオプションです。使用しない場合は、すべての入力を Low に接続できます。
このインターフェイスは次に示す種類のコマンドを受け付けます。
• アイドル ステートへ移行するためのコマンド (通常のスキャンを中断)
• 監視ステートへ移行するためのコマンド (通常のスキャンを再開)
• 検出ステートへ移行するためのコマンド (訂正機能なしで通常のスキャンを再開)
• 診断スキャン ステートへ移行するためのコマンド (デバイスのすべてのコンフィギュレーション メモリに対して診断スキャンを実行し、すべてのフレーム レベル ECC エラーを報告)
• ソフトウェア リセット (再起動と初期化) を実行するためのコマンド
• フレーム アドレスを指定してエラーを挿入するためのコマンド
これらコマンドの一部はコントローラーが監視、アイドル、検出ステートでないと実行できないため、コマンドを実行する際はステータス インターフェイスを監視する必要があります。
コマンド インターフェイスからコマンドを入力すると、モニター インターフェイスにも反映されてレポートが出力されます。
推奨: ユーザーとコントローラーの通信には、より高機能なモニター インターフェイスの使用を推奨します。 「 モニター インターフェイス 」 を参照してください。
システム レベル サンプル デザインを UltraScale SSI デバイスにインプリメントした場合、各 SLR に 1 つずつコントローラー インスタンスがあり、すべてのコントローラー インスタンスがコマンド インターフェイスからの信号を受信します。システム レベル サンプル デザインを UltraScale+ SSI デバイスにインプリメントした場合は、モノリシック デバイスと同様にコントローラー インスタンスはデバイス全体に 1 つだけです。 多くの場合、コマンド インターフェイスからの信号は FPGA の I/O ピンに接続できます。
このインターフェイスは、Vivado Design Suite のデバッグ機能に接続するなど FPGA 内部から駆動することも、別のデバイスに接続して I/O ピンから制御することもできます。 後者の場合、別のデバイスに接続して入力したコマンドを正しく取り込むには、コマンド インターフェイスのタイミング要件を考慮する必要があります。 「 スイッチング動作 」 を参照してください。