この図 に、すべてのデバイスのサンプル デザインのポートを示します。ポートは 3 つのグループにまとめられています。グレーで示したグループは、エラー分類機能を有効にした場合のみ存在します。
SSI デバイスでは、各 SLR に番号が付けられます。これには、ハードウェア SLR 番号とソフトウェア SLR 番号の 2 種類があります。
ハードウェア SLR 番号は、デバイス内で SLR がコンフィギュレーションされる順番を表します。マスター SLR は常に存在し、ハードウェア SLR 番号は 0 です。それ以外のスレーブ SLR のハードウェア SLR 番号は、基本的にマスター SLR からの距離が近いものから順に番号が割り当てられます。
UltraScale デバイスの場合、SLR に配置されたコントローラー インスタンスは、実行時にその SLR の ICAP 経由で IDCODE レジスタを読み出してハードウェア SLR 番号を確認します。 SSI デバイスにインプリメントされたコントローラーとコマンドおよびステータス情報を交換する際は、必ずハードウェア SLR 番号を使用します。
ソフトウェア SLR 番号は、デバイスの最下位から最上位に向かって SLR の物理的な順番を表します。マスター SLR は常に存在しますが、そのソフトウェア SLR 番号はデバイスにより異なります。ソフトウェア SLR 番号はザイリンクス開発ツールのデバイス ビューに表示されます。
表: デバイスの SLR 番号 に、ハードウェア SLR 番号とソフトウェア SLR 番号の対応関係を示します。
ヒント: SLR 番号の詳細および変換方法を知らなくてもコントローラーを SSI デバイスにインプリメントするのに支障はありません。しかし特定の SLR にエラーを挿入したい場合はこの情報が役立ちます。
UltraScale SSI デバイスのサンプル デザインのポートは、モノリシック デバイスの場合と同じです。これは、付属する UART および SPI フラッシュ マスター ヘルパー ブロックが各 SLR のコントローラーのフェッチおよびモニター インターフェイスをすべて 1 つのインターフェイスにまとめて IP の管理および IP との通信に使用するためです。
ただし
support_wrapper
階層のポートに関しては、ステータス インターフェイスなど一部のインターフェイス ポートがバスとなっています (バス幅は SSI デバイスを構成する SLR の数)。
システム レベル サンプル デザインにはリセット ポートはありません。コントローラーが自動的に自己初期化を実行します。次に、コントローラーは必要に応じてヘルパー ブロックを初期化します。
システム レベル サンプル デザインは、 clk を唯一のクロックとして使用する完全同期デザインです。すべてのステート エレメントはこのクロックの立ち上がりエッジに同期します。このため、インターフェイスもすべてこのクロックの立ち上がりエッジに同期します。
システム レベル サンプル デザインで利用可能なすべてのインターフェイス、およびそれぞれのシステム要件は 製品仕様 および コアを使用するデザイン で詳しく説明しています。詳細は次のリンク先を参照してください。
• システム クロック インターフェイス – ポートの説明 ( システム クロック インターフェイス ) および使用法 ( システム クロック インターフェイス )。
•
ステータス インターフェイス
– ポートの説明 (
ステータス インターフェイス
) および使用法
(
ステータス インターフェイス
)。
• コマンド インターフェイス – ポートの説明 ( コマンド インターフェイス ) および使用法 ( コマンド インターフェイス )。
• UART インターフェイス – ポートの説明 ( UART インターフェイス ) および使用法 ( UART インターフェイス )。
• SPI インターフェイス – ポートの説明 ( SPI インターフェイス ) および使用法 ( SPI インターフェイス )。