SEM Controller IP は 6 つのモードで利用できます。
• 軽減 + テスト (Mitigation and Testing) モード
• 軽減 (Mitigation only) モード
• 検出 + テスト (Detect and Testing) モード
• 検出 (Detect only) モード
• エミュレーション (Emulation) モード
• モニター (Monitoring) モード
モードは、IP の用途およびアプリケーションに応じて選択します。各モードの機能の違いについては、[Mode description] に表示される一覧表で確認できます。
エラー訂正機能が必要な場合は、軽減 + テストまたは軽減モードのいずれかを選択します。これらのモードでは、コントローラーはエラー検出回路を監視し、エラー条件を報告します。また、エラーが検出された場合はコントローラーが訂正を試みます。一般的にほとんどのエラーは訂正可能で、訂正に成功するとコントローラーは訂正可能なエラーが発生して訂正されたことを報告します。訂正不能なエラーの場合、コントローラーは訂正不能なエラーが発生したことを報告してアイドル ステートに移行します。
エラー訂正では、ECC シンドロームを使用してフレーム内の正確なエラー位置を特定します。エラーを含むフレームを読み出し、該当するビットを反転してフレームを書き戻します。このエラーは訂正可能エラーとして報告されます。
内蔵のエラー訂正機能が不要な場合は、検出 (+ テスト)、エミュレーション、モニター モードのいずれかを選択します。検出 (+ テスト) モードでは、コントローラーは初期化が完了すると検出ステートに移行し、SEU エラーが検出されるまでコンフィギュレーション メモリのスキャンを継続します。エラーが検出されるとエラー レポートを出力し、訂正は実行せずアイドル ステートに戻ります。
エミュレーションおよびモニター モードでは、コントローラーは初期化が完了するとアイドル ステートに移行します。監視ステートには移行しないため、コンフィギュレーション メモリを継続的にスキャンして SEU エラーを検出および訂正することはできません。
どのモードを選択した場合も、アイドル ステートでコントローラーにコマンドを送信してエラー検出/レポート機能 (検出および診断スキャン) を開始できます。
エラー挿入はデザインを検証するための機能で、ソフト エラー イベントを模したエラーをユーザーがコンフィギュレーション メモリに発生させることができます。この機能は、統合またはシステム レベル テストの際にコントローラーがシステム レベルの監視ロジックと正しく接続されているか、そしてソフト エラー イベントが発生した場合にシステムが正しく応答するかを検証する際に使用します。エラー挿入機能は軽減、検出、モニター モードでは利用できません。
ヒント: エラー挿入機能を無効にした場合、コントローラーはエラー挿入コマンドを無視し、エラー挿入ステートには移行しません。
各モードで利用可能な機能の一覧は、 表: 各モードの機能 を参照してください。