読み出しトランザクション フロー - 1.1 日本語

AXI Verification IP v1.1 LogiCORE IP 製品ガイド (PG267)

Document ID
PG267
Release Date
2017-10-04
Version
1.1 日本語

AXI スレーブ読み出しエージェントには次の 2 つのコンカレント トランザクション フローがあります。

アドレス チャネルの処理

データ チャネルの処理

アドレス チャネルの READY 応答はユーザー環境から設定します。データ チャネルはユーザー環境を使用してタイミングとペイロードを生成します。トランザクションは、次の順で読み出しエージェントを通過します。

1. マスター読み出し応答ドライバーが、 get_next_item を使用してユーザー環境に対してブロッキング get を実行します。まだコマンドを受信していないため、ユーザー環境はマスターからコマンドを受信するまで待つ必要があります。

2. ユーザー環境が、 get_next_item を使用してドライバーのリアクティブ ポートに対してブロッキング get を実行します。

3. スレーブ ドライバーが ARADDR コマンドを待ちます。

4. スレーブ ドライバーは、完了した ARADDR フェーズを受信した後に、リアクティブ ポートを介してコマンド オブジェクトをシーケンサーへ転送します。コマンド情報は、ARADDR、ARLEN、ARSIZE、ARID などのコマンド情報フィールドで構成されます。

5. ユーザー環境が 1 つのトランザクションを作成します。このトランザクションには次のものが含まれます。

° ペイロード – RDATA バイト アレイおよび RRESP アレイ

° スレーブによって制御されるタイミング – ビート間タイミングおよびデータ挿入遅延

6. ドライバーはリクエスト ポートからトランザクションをポップして処理用のキューに置き、インターフェイスに駆動します。このときシステムがアイドルなら、ドライバーはスレーブ データ チャネルの遅延タイマーを開始します。

7. タイマーがタイムアップすると、ドライバーはビート単位でデータを処理し、インターフェイスで駆動します。複数のトランザクションが保留中で、スレーブが読み出しをサポートするように設定されている場合、保留中の複数トランザクションのビートをインターリーブします。

8. コマンドの最後のビートを受信するとトランザクションがユーザー環境に返されるように設定されている場合、スレーブ ドライバーはそれを応答ポートから送信します。

9. ユーザー環境が完了したトランザクションを受信します。