AXI4-Stream のサポート - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語
NMU は、AXI4-Stream プロトコルをサポートするように設定できます。このプロトコルの規則および説明については、 AMBA AXI4-Stream Protocol Specification (ARM IHI 0051A) を参照してください。AXI4-Stream モードでは、NMU はスレーブとして動作し、次の制約の下で 1 本の単方向ストリーム接続を実行できます。
  • ソース データ幅は 128 ~ 512 ビットです。
  • TKEEP 信号がサポートされており、この信号を使用してパーシャル転送を送信できます。
  • TSTROBE 信号はサポートされていません。
  • TID 信号がサポートされており、この信号を使用してソース ストリームを明確化できます。TID フィールドの幅は 6 ビットです。
  • TDEST フィールドの幅は 10 ビットです。TDEST は、NoC からのエグレス後のローカル配線に使用できます。TDEST フィールドの幅は 10 ビットです。
  • ストリーム パケットは、NoC 内では ECC で保護されません。データ保護が必要が必要な場合は、データ ストリームに組み込む必要があります。
  • ストリーム ソースは、通信先のすべてのスレーブのデータ幅を完全に認識しているわけではありません。パッキングの規則は、あらゆる条件下で適切に動作するように、ワースト ケース (512 ビット) を想定しています。NoC デスティネーションのデータ幅が 128 ビットより大きい場合は、ストリーム ビートをまとめてパックできるように事前に調整する必要があります。ソース データ ビートをまとめてパックし、整数個のデスティネーション ストリーム パケット ビートを形成できるように、ストリーム パケットを送信する必要があります。同じ TID/TDEST を持つビートの数が 64 バイトに揃わない場合、最後のビートに TLAST=1 を指定できますが、これによってデータ パッキングが非効率になることがあります。

NoC はストリーム トランザクションをまとめてパックしますが、幅変換ポイントの周囲で TID に基づいてリオーダーする機能はありません。このため、送信側が幅変換を考慮に入れて、同じ TID を持つトランザクションをグループ化する必要があります。トランザクションは、n 個のビートとしてまとめてグループ化するか、またはグループを TLAST で終端する (この場合はデータ パッキングの効率が低下する) ことが可能です。

送信側が遵守する必要がある最小サイズ n は、NMU と NSU 間の 128 ビット NoC 伝送を考慮して、NMU と NSU で設定されたデータ幅に依存します。