DDR4 コンポーネントの選択 - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語

DDR4 DRAM コンポーネントには x4、x8、および x16 の 3 種類があります。一般に、どのコンポーネントを選択するかは、コスト、消費電力、ボード スペースなどの要因によって決定しますが、ここでは性能への影響のみを考慮します。次の表に、DRAM コンポーネントの各種機能と、それぞれの性能への影響をまとめます。

注: 数値は、8Gb コンポーネント (3200 スピード グレード) の場合のものです。
表 1. DDR4 コンポーネントの選択におけるトレードオフ
機能 x4 x8 x16 性能への影響
ページ サイズ (x64) 8KB 8KB 8KB なし (すべて同じ)。
バンク数 16 16 8 バンク数が少ないと、ランダム トラフィックおよびマルチスレッドのリニア トラフィック パターンの性能が低下。
バンク グループ数 4 4 2 バンク グループ数が少ないと、MC によるリオーダーおよび「短い」タイミングの達成が困難。
データ マスク なし あり あり データ マスクがないと、部分的な書き込みに Read-Modify-Write 動作が必要となり、全体的な性能が低下。
tFAW 13ns 21ns 30ns tFAW の値が小さいほど、短いランダム トラフィック パターンの性能が向上。
tRRD_L 4.9ns 4.9ns 6.4ns このパラメーターの値が小さいほど、全体的な性能が向上。
tRRD_S 3.3ns 3.3ns 5.3ns このパラメーターの値が小さいほど、全体的な性能が向上。