DDR4 DRAM コンポーネントには x4、x8、および x16 の 3 種類があります。一般に、どのコンポーネントを選択するかは、コスト、消費電力、ボード スペースなどの要因によって決定しますが、ここでは性能への影響のみを考慮します。次の表に、DRAM コンポーネントの各種機能と、それぞれの性能への影響をまとめます。
注: 数値は、8Gb コンポーネント (3200 スピード グレード) の場合のものです。
機能 | x4 | x8 | x16 | 性能への影響 |
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ページ サイズ (x64) | 8KB | 8KB | 8KB | なし (すべて同じ)。 |
バンク数 | 16 | 16 | 8 | バンク数が少ないと、ランダム トラフィックおよびマルチスレッドのリニア トラフィック パターンの性能が低下。 |
バンク グループ数 | 4 | 4 | 2 | バンク グループ数が少ないと、MC によるリオーダーおよび「短い」タイミングの達成が困難。 |
データ マスク | なし | あり | あり | データ マスクがないと、部分的な書き込みに Read-Modify-Write 動作が必要となり、全体的な性能が低下。 |
tFAW | 13ns | 21ns | 30ns | tFAW の値が小さいほど、短いランダム トラフィック パターンの性能が向上。 |
tRRD_L | 4.9ns | 4.9ns | 6.4ns | このパラメーターの値が小さいほど、全体的な性能が向上。 |
tRRD_S | 3.3ns | 3.3ns | 5.3ns | このパラメーターの値が小さいほど、全体的な性能が向上。 |