DRAM アドレス マップとは、システム物理アドレス (AMBA AXI バスで使用する 32 ビット バイト アドレスなど) を行、列、バンク、バンク グループなどに分割された物理 DRAM アドレス ビットへマップする方法を言います。通常、アドレス マップは DRAM コントローラーでプログラムでき、初期化時に選択します。どのアドレス マップにも一長一短があります。ワークロードやトラフィック パターンに適したマップ方式を選択するとことで、性能を最大にできます。
マップ方式を選択する際には、次の要因を考慮します。
- アドレス進行パターン: リニア、ランダム、矩形など
- トランザクション サイズ (64、128、256 バイトなど)
- スレッド数 (メモリにアクセスするデバイスの数)
- マルチスレッドのメモリ空間分割
デフォルトの汎用アドレス マップを選択すると、多くのユース ケースで妥当な性能が得られます。トラフィック パターンが十分に定義されている場合や、可能な限り高い性能が要求される場合は、ユース ケースに特化したアドレス マップを正しく選択することが重要です。