ECC スクラビング - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語

読み出しトランザクションで訂正可能な ECC エラーが検出されると、オンザフライ スクラビングが実行されます。同じアドレスに対して Read-Modify-Write (RMW) を実行します。訂正可能エラーが検出されてからコントローラーがスクラビングを完了するまでの間に書き込みが発生すると、RMW が使用されます。訂正不能エラーが検出された場合、オンザフライ スクラビングは実行されません。ただし 1 つのバーストで訂正可能なエラーと訂正不能なエラーの両方が検出された場合は、スクラビングが実行されます。

バックグラウンド スクラビングは、シングル イベント アップセットによるデータ損失を軽減するために、DRAM が各アドレスに対して継続的に RMW を実行するプロセスです。メモリ コントローラーはアイドル サイクルを利用してスクラビングを実行します。トラフィックがフルの場合は、周期的にトランザクションを挿入してスクラビング処理が止まらないようにします。

メモリ キャリブレーション時に、メモリを適切な ECC 値で初期化できます。初期化するメモリ量は設定が可能で、メモリ コントローラーはこのプロセスが完了するまでユーザー コマンドを実行しません。初期化は必須ではありませんが、最初に書き込みが実行されていないアドレスに読み出しを実行しないように注意が必要です。