IP カタログの IP の中には最上位 BD 内に子 BD が含まれる階層状のものがあり、IP の論理構造が表示されます。これらの階層 IP (サブシステム IP) では、ブロックの内容を確認することはできますが、階層を直接変更することはできません。
子 BD を変更するには、[Re-customize IP] ダイアログ ボックスで IP の構成を変更する必要があります。たとえば、Vivado IP カタログで Versal AXI NoC は階層 IP です。これらの IP は、ほかの IP と同様、IP カタログで検索選択することによりインスタンシエートできます。次の図に、Versal AXI NoC サブシステムの情報を示します。
IP を BD にインスタンシエートしたら、IP をダブルクリックして [Re-customize IP] ダイアログ ボックスを開いて IP のパラメーターを設定できます。
利用可能な場合は、階層 IP に対するブロック オートメーションを実行できます。この機能を使用して、IP の構成に必要な IP ブロックを含むサブシステムを作成できます。
Run Block Automation をクリックすると、新しい画面が表示されます。
- [AXI Traffic Generator] を 1 に設定
- [External Source AXI-MM] を None に設定
- [AXI Performance Monitor] をオン
- [AXI BRAM Controller] を None に設定
- [Memory Controllers (DDR4)] を 1 に設定
- [NOC Clk Source] はデフォルト設定のまま
これにより、上で説明したように選択したモードで IP サブシステムが設定されます (下図参照)。AXI Traffic Generator の数、DDR4 コントローラーの数、および NoC 内部クロック周波数は、デザインの要件に応じてドロップダウン リストから選択できます。
Connection Automation をクリックします。新しい画面が表示されます (下図参照)。
[Run Connection Automation] ダイアログ ボックスでは、サブシステムの接続に関する各種オプションを設定できます。ここでは、各モジュールのクロックとリセットを設定します。
をクリックして、残りのクロックとリセットを接続します。
完成した階層 IP サブシステムは、次の図のようになります。
ピン CH0_DDR4_0 をクリックし、キャンバス上部にある Make External (Ctrl+T) アイコン をクリックします。これらのポートを使用して、DDR I/O に接続します。
キャンバス上部にある Regenerate Layout アイコン をクリックします。ブロック デザインは、次の図のようになります。