LPDDR4 リフレッシュ方式の選択 - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語
DDRMC は、LPDDR4 に関して 2 つの DRAM リフレッシュ方式をサポートしています。
  • 全バンク リフレッシュ
  • バンクごとのリフレッシュ

全バンク リフレッシュを使用する場合、リフレッシュを実行する前にすべてのバンクをプリチャージしておく必要があります。つまり、リフレッシュ動作の期間中 (tRFC。4267 スピードの場合 280ns) はすべてのバンクが利用できなくなります。全バンク リフレッシュの場合、DRAM 全体が利用できなくなる時間が全体の約 7% を占めます。

バンクごとのリフレッシュを使用する場合、各バンクに対して別々にリフレッシュ コマンドを送信します。つまり、1 つのバンクをリフレッシュ中も、ほかのバンクは利用できます。バンクごとのリフレッシュの方が、リフレッシュ時間 (tRFCpb) は短くなります (4267 スピードの場合で 140ns)。バンクごとのリフレッシュでは、各バンクが利用できなくなる時間が全体の約 3.5% を占めます。

バンクごとのリフレッシュでは、リフレッシュによる性能低下を軽減、または完全に回避できます。ただし、実際の結果はトラフィック パターンとアドレス マップによって大きく左右され、場合によっては全バンク リフレッシュよりも性能が低下することもあります。