DDRMC は、LPDDR4 に関して 2 つの DRAM リフレッシュ方式をサポートしています。
- 全バンク リフレッシュ
- バンクごとのリフレッシュ
全バンク リフレッシュを使用する場合、リフレッシュを実行する前にすべてのバンクをプリチャージしておく必要があります。つまり、リフレッシュ動作の期間中 (tRFC。4267 スピードの場合 280ns) はすべてのバンクが利用できなくなります。全バンク リフレッシュの場合、DRAM 全体が利用できなくなる時間が全体の約 7% を占めます。
バンクごとのリフレッシュを使用する場合、各バンクに対して別々にリフレッシュ コマンドを送信します。つまり、1 つのバンクをリフレッシュ中も、ほかのバンクは利用できます。バンクごとのリフレッシュの方が、リフレッシュ時間 (tRFCpb) は短くなります (4267 スピードの場合で 140ns)。バンクごとのリフレッシュでは、各バンクが利用できなくなる時間が全体の約 3.5% を占めます。
バンクごとのリフレッシュでは、リフレッシュによる性能低下を軽減、または完全に回避できます。ただし、実際の結果はトラフィック パターンとアドレス マップによって大きく左右され、場合によっては全バンク リフレッシュよりも性能が低下することもあります。