NoC 間インターフェイス (INI) は、2 つの NoC インスタンス (axi_noc または axis_noc) の接続に使用します。INI リンクは、物理 NoC 内の論理接続を表現するもので、NoC コンパイラを呼び出した時点で解決されます。
INI が NoC リソースを直接表現するのではなく、代わりに INI 接続が NoC コンパイラによってスイッチ ネットワーク内にインプリメントされます。INI はある AXI NoC インスタンスの NMU から別のインスタンスの 1 つ以上の NSU または DDRMC への接続を意味しています。INI ポートは、axi_noc または axis_noc のインスタンスの入力または出力とすることができます。ある NoC インスタンスの INI 出力ポートは、別のインスタンスの INI 入力ポートにのみ接続できます。接続マトリクスでは、INI 入力または出力ポートもほかの AXI 入力または出力ポートと同じように表示され、AXI 入力 (NMU) から INI 出力に接続したり、INI 入力から AXI 出力または DDRMC ポートに接続したりできます。
INI 接続を含むパスの QoS トラフィック クラスは、NMU で指定する必要があります。QoS 帯域幅およびその他のパスごとの設定は、パスを所有する axi_noc 内で設定する必要があります。axi_noc QoS ページは、オーナーシップ情報を表示します。
INI トポロジ
INI は、1:N トポロジ (ファンアウト付きの 1 つの NMU から 1 つ以上の NSU または DDRMC へ)、または N:1 トポロジ (1 つ以上の NMU から 1 つの NSU または DDRMC へ) で接続できます。パス オーナーシップ (QoS が設定される場所) は、通常は INI パスの「N」側にあります。これにより、INI パスごとに個別に QoS を設定できます。
INI 接続には、「ini ストラテジ」と呼ばれる高度なオプションのパラメーターがあります。このパラメーターは、「driver」または「load」に設定できます。「driver」に設定した場合、INI は NMU (ドライバー) を示します。「load」に設定した場合、INI は NSU または DDRMC (ロード) を示します。このパラメーターを「auto」に設定してツールに推論させる場合もありますが、それ以外の場合は明示的に設定する必要があります。パス オーナーシップは、ドライバーからロードへ遷移する位置にあります。
INI は、次のユース ケースをサポートします。
- 1 つまたは複数の AXI マスターを複数の独立した DDRMC に接続
- このユース ケースでは、AXI マスターを 1 つ以上の INI 出力を持つ AXI NoC IP に接続します。各 INI 出力を、DDRMC を内蔵した別の AXI NoC に接続します。
- デザイン階層を越えて NoC を接続
- このユース ケースでは、デザイン階層境界の INI ポートを使用して、あるデザイン階層の AXI NoC を別のデザイン階層の AXI NoC に接続します。