アドレス指定 - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語

NoC は、豊富なアドレス指定機能をサポートします。デザイン内に構成された各 NMU および NSU には、デスティネーション ID (destID) と呼ばれる固有の 12 ビット ID が割り当てられます。パケットが NoC パケット スイッチ (NPS) の入力ポートに到達すると、パケットの destID と仮想チャネル番号を使用してルーティング テーブルが検索され、パケットを送信する出力ポートが検出されます。出力ポートは次の配線セグメントを決定し、次の NPS または NMU/NSU にパケットを送信します。

AXI3 または AXI4 メモリ マップド モードの NMU は、destID を決定する 4 つのストラテジのうち 1 つを使用するように設定できます。これらのストラテジは、優先順に次のとおりです。

固定された DestID
NMU 内のコンフィギュレーション レジスタは、デスティネーション ID を 1 つ格納するようにプログラムできます。このストラテジが有効な場合、プログラムされた値が、アドレスに関係なく、NMU からの全メモリ マップド トランザクションのデスティネーションを指定します。
ユーザー定義の DestID
PL 領域内のユーザー ロジックは、NMU のデスティネーション インターフェイス ピン上でデスティネーション ID を駆動できます。メモリ マップド トランザクションは、この ID を使用してデスティネーションへ配線されます。読み出しトランザクションと書き込みトランザクションには、別々のデスティネーション インターフェイス ピンが使用されます。この機能は、Vivado の現在のリリースではサポートされていません。
アドレス リマップ
NMU は、デフォルトのアドレス マップの変更、プログラムされたデスティネーション ID、簡単なアドレス仮想化を可能にする、アドレス リマップ メカニズムをサポートします。
アドレス デコード
NMU は、AXI トランザクションの物理アドレスをデコードし、アドレス指定されたリソースのデスティネーション ID を決定できます。NMU には、一連のアドレス デコーダーおよび関連するプログラマブル レジスタがあり、物理アドレス空間の異なる領域をデスティネーションとするトランザクションを、事前にプログラムされた destID にマップできます。