キャリブレーション ステージ - 1.0 日本語

Versal ACAP Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG313)

Document ID
PG313
Release Date
2021-04-08
Version
1.0 日本語
次の図に、DDR4 デザインのキャリブレーション手順を示します。
図 1. DDR4 デザインのキャリブレーション手順
いずれかのキャリブレーション ステージでエラーが発生したかどうかは、Vivado ハードウェア マネージャーの [Calibration Stage] ウィンドウで確認できます。ハードウェア マネージャーのテーブルには、CAL_SEQ_STATUS および CAL_POINTER レジスタの値が入力されます。

キャリブレーション ステージのコードおよび各キャリブレーション ステージのステータスを格納する CAL_SEQ_STATUS レジスタは 64 個あります。キャリブレーションは CAL_SEQ_STATUS_0 から開始します。レジスタは 64 個あるため、最大で 64 ステージがサポートされますが、実際に使用されるのはその一部です。

次の表に、CAL_SEQ_STATUS レジスタのエンコードを示します。

表 1. CAL_SEQ_STATUS のエンコード
レジスタ ビット 説明
CAL_SEQ_STATUS [8..6]

ステージのステータス

0: ステージが有効、ただし開始前

1: ステージが開始前で、スキップされる (ステージが無効、または動作周波数が低いため不要)

2: 予約

3: キャリブレーション実行中

4: キャリブレーション ステージがスキップされた

5: 予約

6: キャリブレーション ステージが正常に完了した

7: キャリブレーション ステージでエラーが発生した

CAL_SEQ_STATUS [5..0]

ステージのエンコード。次に、ステージのエンコードを示します。ただし、これと同じシーケンスをキャリブレーションに使用するとは限りません。

0x00: F0_PHY_BISC

0x01: F0_MEM_INIT

0x02: F0_LPDDR4_CS_CA_TRAIN

0x03: F0_LPDDR4_CA_VREF_TRAIN

0x04: F0_LRDIMM_DB_MREP

0x05: F0_LRDIMM_DB_MRD_CYCLE

0x06: F0_LRDIMM_DB_MRD_CENTER

0x07: F0_LRDIMM_DB_DWL

0x08: F0_LRDIMM_DB_MWD_CYCLE

0x09: F0_LRDIMM_DB_MWD_CENTER

0x0a: F0_DQS_GATE_CAL

0x0b: F0_READ_DQ_CAL

0x0c: F0_WRITE_LEVELING

0x0d: F0_WRITE_DQ_DBI_CAL

0x0e: F0_WRITE_LATENCY_CAL

0x0f: F0_READ_DBI_CAL

0x10: F0_READ_DQ_VREF_CAL

0x11: F0_READ_DQ_DBI_CAL_COMPLEX

0x12: F0_WRITE_DQ_VREF_CAL

0x13: F0_WRITE_DQ_DBI_CAL_COMPLEX

0x1a: F0_PRBS_READ

0x1b: F0_PRBS_WRITE

0x1f: FREQ_SWITCH

0x20: F1_PHY_BISC

0x21: F1_MEM_INIT

0x22: F1_LPDDR4_CS_CA_TRAIN

0x23: F1_LPDDR4_CA_VREF_TRAIN

0x24: F1_LRDIMM_DB_MREP

0x25: F1_LRDIMM_DB_MRD_CYCLE

0x26: F1_LRDIMM_DB_MRD_CENTER

0x27: F1_LRDIMM_DB_DWL

0x28: F1_LRDIMM_DB_MWD_CYCLE

0x29: F1_LRDIMM_DB_MWD_CENTER

0x2a: F1_DQS_GATE_CAL

0x2b: F1_READ_DQ_CAL

0x2c: F1_WRITE_LEVELING

0x2d: F1_WRITE_DQ_DBI_CAL

0x2e: F1_WRITE_LATENCY_CAL

0x2f: F1_READ_DBI_CAL

0x30: F1_READ_DQ_VREF_CAL

0x31: F1_READ_DQ_DBI_CAL_COMPLEX

0x32: F1_WRITE_DQ_VREF_CAL

0x33: F1_WRITE_DQ_DBI_CAL_COMPLEX

0x3a: F1_PRBS_READ

0x3b: F1_PRBS_WRITE

0x3c: EN_VT_TRACK

0x3d: READ_DQS_TRACK

0x3e: LPDDR4_WRITE_DQS_OSC_TRACK

0x3f: CAL_DONE

CAL_POINTER レジスタは、キャリブレーションの現在のステージを示します。ほとんどの場合、キャリブレーションはハードウェア マネージャーがこれらのレジスタを更新する前に完了しているため、ユーザーが値の変化を見ることはほとんどありません。キャリブレーション エラーの場合は、エラーが発生した場所が示されます。キャリブレーション中にエラーが発生した場合、Vivado ハードウェア マネージャーにエラー要因に関する詳細が表示されます。