システム リセットのディアサート後、PHY は必要な内部キャリブレーション手順を実行します。
- PHY のビルトイン セルフ チェック (BISC) を実行します。PHY の BISC は、キャリブレーション完了後に電圧および温度 (VT) トラッキングで使用する内部スキューを計算するために使用します。
- BISC が完了すると、キャリブレーション ロジックはメモリに必要なパワーオン初期化シーケンスを実行します。
- その後、書き込みおよび読み出しデータパスのタイミング キャリブレーションが複数のステージにわたって実行されます。
- キャリブレーションの完了後、PHY は電圧および温度のトラッキング機能で使用する内部オフセットを計算します。
- PHY がキャリブレーションの完了を示し、コントローラーはメモリへのコマンド発行を開始します。
次の図に、メモリの初期化およびキャリブレーションの各ステージを含む全体的なフローを示します。次の図では、最初のランクに対してすべてのキャリブレーション ステージが完了したら次のランクのキャリブレーションに移るという反復ループを示していますが、実際には、1 つのステージが完了したらほかのランクに対して同じステージを反復します。
図 1. PHY 全体の初期化およびキャリブレーションのシーケンス