メモリ コントローラーは、ステート マシンを使用してリオーダーの優先度を決定します。オープンなページを効率よく利用できるようにリオーダーするか、アイドルの状態が長く続いたトランザクションを優先して処理するかは、トランザクションのステートによって決まります。
ステートには、次の 4 つがあります。読み出し優先、書き込み優先、書き込み/読み出し、スタベーション。
- 読み出し優先
- 同じバンクに対する保留中の書き込みが存在していても、読み出しページ ミス トランザクションによるプリチャージ実行を許可することにより、読み出しトランザクションを優先します。保留中の読み出しページ ヒットがある場合、書き込みトランザクションはプリチャージを実行できません。これがデフォルトのステートです。
- 書き込み優先
- 書き込みコマンドの数がしきい値を超えると、プレッシャーが低下するまで書き込みが優先されます。
- 書き込み/読み出し
- このステートでは、トランザクションの効率が優先されます。ページ ヒットに対するコマンドのリオーダーが優先されます。
- スタベーション
- 1 つ以上の読み出しトランザクションがスタベーション (不足) 状態にあり、不足している読み出し、およびそれらの読み出しと一致する書き込みのみが選択されます。
各メモリ コントローラーには読み出しリオーダー バッファーが 1 つあります。メモリ コントローラーをデュアル チャネル モードでコンフィギュレーションした場合、各チャネルにバッファーが半分ずつ割り当てられます。この場合、バッファー深さが減少し、リオーダーの柔軟度が低下するため、読み出し動作の効率が低下します。どれだけ低下するかは、読み出しのアドレス パターンにより異なります。