Versal メモリ コントローラーは、DRAM に対して自動でリフレッシュを発行します。DRAM のデータ完全性が維持されるように、コントローラーが必要に応じてリフレッシュを発行します。
注:
Versal メモリ コントローラーには、温度変化に合わせてリフレッシュ レートを自動で調整する機能はありません。[DDR Memory] タブで AXI NoC のパラメーターを設定する際、想定される最大動作温度で必要な DRAM リフレッシュ間隔に従って
tREFI (ps) を設定する必要があります。tREFI 要件については、DRAM ベンダーのデータシートを参照してください。LPDDR4/4X の場合、Versal メモリ コントローラーは全バンク一括、またはバンク単位のリフレッシュをサポートしています。ただしバンク単位のリフレッシュは、1250Mb/s 以上で動作するシングルランク システムでのみサポートされます。デュアルランク システムでは、バンク単位のリフレッシュはサポートされません。
DDR4 の場合、次の構成では 1x、2x、および 4x のリフレッシュ モード (Fine granularity refresh mode) がサポートされます。
- 1x
- すべての構成
- 2x
- 論理ランク数 (ランク数 * スタック数) が 8 以下の構成
- 4x
- 論理ランク数 (ランク数 * スタック数) が 4 以下の構成
DDR4 のオンザフライ リフレッシュはサポートされません。
DDR4 の通常動作中、および LPDDR4/4x の全バンク リフレッシュ モードでの動作中は、Versal DDRMC はリフレッシュが必要なランクへのアクセスをブロックします。次に、このランクに対して Precharge All コマンドを発行した後、Refresh コマンドを発行します。Versal DDRMC は書き込み/読み出しコマンドに対する自動プリチャージをサポートしておらず、Refresh コマンドの前に適宜バンクをプリチャージします。