通常動作の前に完了する読み出し DQS センタリングの最終段階では、読み出し MPR DQS センタリングで実行した手順を、難しい複雑なパターンを使用して繰り返します。複雑なパターンを使用するのは、システムにストレスを加えて ISI やノイズといったシグナル インテグリティへの影響を与えながら、読み出し DQS センター位置を計算することが目的です。このようにして読み出しセンター位置を決定すると、実際のシステムで十分なマージンでデータを確実に取り込むことができます。
これは、次の手順で実行します。
- PQTR および NQTR 遅延を 0 にリセットし、データが正しく読み出されていることを確認します。
- ノイズ領域が検出されるまで、DQ/DBI を遅らせます。ノイズ領域が検出されるまで短い読み出しバーストを使用した後、長い読み出しを使用して正確なエッジを検出します。
- クロック ストローブを遅らせて有効領域に戻り、反対側でノイズ領域が検出されるまで続けます。ノイズ領域が検出されるまで短い読み出しバーストを使用した後、長い読み出しを使用して正確なエッジを検出します。
- ストローブを有効領域の中央に揃えます。
レジスタ名 | 数量 | 説明 |
---|---|---|
Fx_RDCMPLX_IDELAY_OFFSET | ニブル | 左側エッジでの IDELAY。(ノイズ領域) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_LEFT_SHORT | ニブル | 短い複雑パターン、立ち上がりエッジを使用したウィンドウの左側のタップ値 (Noise-to-Valid) |
Fx_RDCMPLX_NQTR_LEFT_SHORT | ニブル | 短い複雑パターン、立ち下がりエッジを使用したウィンドウの左側のタップ値 (Noise-to-Valid) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_LEFT | ニブル | 長い複雑パターン、立ち上がりエッジを使用したウィンドウの左側のタップ値 (Noise-to-Valid) |
Fx_RDCMPLX_NQTR_LEFT | ニブル | 長い複雑パターン、立ち下がりエッジを使用したウィンドウの左側のタップ値 (Noise-to-Valid) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_RIGHT_SHORT_FCRSE | ニブル | 右側エッジ、立ち上がりエッジの 10 ステップ刻みの短いパターン (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_NQTR_RIGHT_SHORT_FCRSE | ニブル | 右側エッジ、立ち下がりエッジの 10 ステップ刻みの短いパターン (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_RIGHT_SHORT | ニブル | 短い複雑パターン、立ち上がりエッジを使用したウィンドウの右側のタップ値 (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_NQTR_RIGHT_SHORT | ニブル | 短い複雑パターン、立ち下がりエッジを使用したウィンドウの右側のタップ値 (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_RIGHT | ニブル | 長い複雑パターン、立ち上がりエッジを使用したウィンドウの右側のタップ値 (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_NQTR_RIGHT | ニブル | 長い複雑パターン、立ち下がりエッジを使用したウィンドウの右側のタップ値 (Valid-to-Noise) |
Fx_RDCMPLX_PQTR_FINAL | ニブル | PQTR のセンタリング後の最終的なタップ値 |
Fx_RDCMPLX_NQTR_FINAL | ニブル | NQTR のセンタリング後の最終的なタップ値 |