スペクトラム拡散 (SS) を選択した場合、CLK_OUT3 と CLK_OUT4 は利用できません。これら出力の分周値は、SS 変調周波数の生成に使用されます。スペクトラム拡散には、次の 4 つのモードがあります。
- DOWN_LOW
- DOWN_HIGH
- CENTER_LOW
- CENTER_HIGH
利用可能な変調周波数の範囲は 25 ~ 250kHz です。
次の図に、スペクトラム拡散の計算方法の詳細を示します。
図 1. スペクトラム拡散モード (センター拡散)
図 2. スペクトラム拡散モード (ダウン拡散)
注記: Input_clock_frequency の単位は Hz です。
拡散の計算方法:
- SS_Mode = CENTER_HIGH の場合:
- SS_Mode = CENTER_LOW の場合:
- SS_Mode = DOWN_HIGH の場合:
- SS_Mode = DOWN_LOW の場合:
上記の式で、M は CLKFBOUT_MULT_F、D は DIVCLK_DIVIDE、O は CLKOUTX_DIVIDE です。
変調周波数の計算方法:
- O2 と O3 は、インプリメンテーション時に write_device_image で計算されます。Clocking Wizard でも、同じ計算を実行して実際の変調周波数の値を求めます。
- 次に、計算で求めた O2 と O3 に基づき、実際の変調周波数が計算されます。
- SS_Mode = CENTER_HIGH または SS_Mode = CENTER_LOW の場合:
- SS_Mode = DOWN_HIGH の場合:
- SS_Mode = DOWN_LOW の場合:
重要: 設定によっては、実際の変調周波数が目標値から +/-10% の範囲で逸脱することがあります。