クロッキング機能には、次のものがあります。
- スペクトラム拡散
- この機能を使用すると、電子デバイスから発生する EMI (電磁妨害) のスペクトル密度を軽減した変調出力クロックを得ることができます。この機能は、ミックスド モード クロック マネージャー (MMCM) プリミティブでのみ使用できます。この機能に対する UNISIM シミュレーションはサポートされません。スペクトラム拡散を有効にした場合、消費電力最小化およびダイナミック リコンフィギュレーションの機能は利用できません。
- 位相アライメント
- この機能を使用すると、出力クロックの位相をデバイスの入力クロック ピンなどの基準クロックにロックできます。この機能はデフォルトで有効になっています。
- 消費電力の最小化
- この機能を使用すると、プリミティブの消費電力が最小に抑えられますが、周波数、位相オフセット、またはデューティ サイクル精度が犠牲になることがあります。
- ダイナミック位相シフト
- この機能を使用すると、出力クロックの位相関係を変更できます。
- ダイナミック リコンフィギュレーション
- この機能を使用すると、デバイスのコンフィギュレーション後にプリミティブのプログラミングを変更できます。この機能を有効にした場合、クロッキング プリミティブのリコンフィギュレーションに使用するインターフェイスはデフォルトで AXI4-Lite が選択されます。詳細は、AXI4-Lite を使用したダイナミック リコンフィギュレーション を参照してください。
- ジッター オプション
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- バランス
- [Jitter Options] で [Balanced] を選択すると、Clocking Wizard はジッターが最適となるように帯域幅を適切に選択します。
- 出力ジッターの最小化
- [Minimize Output Jitter] を選択すると出力クロックのジッターが最小に抑えられますが、消費電力が増大し、出力クロックの位相誤差も大きくなる可能性があります。この機能は、[Maximize Input Jitter Filtering] と組み合わせることはできません。
- 入力ジッター フィルタリングの最大化
- [Maximize Input Jitter Filtering] を選択すると、入力クロックの入力ジッター許容値を大きくできますが、出力クロックのジッターには悪影響を与えます。この機能は、[Minimize Output Jitter] と組み合わせることはできません。
- Auto プリミティブ
- このプリミティブを選択すると、ユーザー要件に応じて適切なクロッキング プリミティブがインスタンシエートされます。実際のプリミティブは、ユーザー入力に基づいて Clocking Wizard が自動で設定します。
- クロック モニター
- この機能を使用すると、Clocking Wizard のクロック入力を監視できます。最大 4 つのクロックを監視できます。入力周波数を監視し、周波数の範囲外エラー、クロック停止、およびクロック グリッチを検出します。
- 自動バッファー選択
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Clkout_drives
パラメーターに「Buffer」を指定すると自動バッファー モードになり、その他すべてのユーザー入力を考慮して IP が最適なバッファー (BUFG または MBUFGCE) を生成します。Clkout_drives
パラメーターに「Buffer with CE」を指定した場合も自動バッファー モードになり、その他のユーザー入力を考慮して IP が最適なバッファー (BUFGCE または MBUFGCE) を生成します。
- クロック グルーピング
- この機能を使用すると、同じクロック ルートから派生した複数のクロックを同じグループにまとめることができます。クロック グループと自動バッファーに基づき、Clocking Wizard は BUFG または MBUFGCE を適切に推論します。この機能は、自動バッファー モードではない通常モードでも共通クロックを選んで同じグループに振り分ける目的で使用できます。
- セーフ クロック スタートアップ
- この機能は、安定した有効なクロックを出力するために使用します。追加のオプションとして、ユーザーが指定した順にクロック出力を有効にするシーケンス機能もあります。