データ幅のアスペクト比 - 1.0 日本語

Embedded Memory Generator v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG326)

Document ID
PG326
Release Date
2020-07-14
Version
1.0 日本語

ポートのアスペクト比

Embedded Memory Generator コアは、データ幅のアスペクト比をサポートしています。これにより、次のセクション「ポートのアスペクト比」で説明するとおり、ポート A とポート B に異なるデータ幅を設定できます。続くセクションで説明するように、4 つのデータ バス (dinadoutadinb、および doutb) はすべて異なる幅にできます。
注記: アスペクト比は、ポート間 (ポート A 対ポート B またはポート B 対ポート A) でのみサポートされています。

データ幅のアスペクト比機能の制限 (一部はその他のオプション機能によって制限される) については、次のセクションで説明します。 Vivado® IP インテグレーター GUI では、有効なアスペクト比のみが選択されます。

Embedded Memory Generator コアは、1:32、1:16、1:8、1:4、1:2、1:1、2:1、4:1、8:1、16:1、および 32:1 のポート アスペクト比をサポートします。ポート A のデータ幅はポート B のデータ幅の最大 32 倍にできます (その逆も可)。より小さなデータ ワードは、リトル エンディアン形式で配列されます。

ポートのアスペクト比の例

ポート A の幅と深さ、32X2048 のデュアル ポート RAM について考察します。8 ビットのポート B からすると、深さは 8192 です。addra バスは 11 ビットで、addrb バスは 13 ビットです。次の図に示すように、データはリトル エンディアン形式で格納されます。
注記: An は、ポート A に対するアドレス n のデータ ワードです。Bn は、ポート B に対するアドレス n のデータ ワードです。A0 は、B3、B2、B1、および B0 で構成されます。
図 1. ポート アスペクト比のメモリ マップ例

読み出し - 書き込みのアスペクト比

RAM を実装する場合、Embedded Memory Generator コアはいずれのポートでも読み出し - 書き込みのアスペクト比を可能にします。ポート A とポート B のいずれのポートも、読み出し - 書き込みデータ幅の比は、1:32、1:16、1:8、1:4、1:2、1:1、2:1、4:1、8:1、16:1、または 32:1 にできます。

各ポートの読み出しおよび書き込みインターフェイスは異なることがあるため、デュアル ポート RAM の 4 つのデータ バス (dinadinbdouta、および doutb) はすべて異なる幅にできます。2 つのデータ バス間の最大比は 32:1 です。最も広いデータ バスは、4096 ビット以下にできます。

ポートの読み出しデータ幅と書き込みデータ幅が異なる場合、メモリの深さ (ワード数) は読み出しアクセスと書き込みアクセスで異なります。たとえば、ポート A の読み出しインターフェイス幅がポート B の書き込みインターフェイス幅の 2 倍である場合、その深さも半分になります。幅の比は常に深さの比の逆となります。深さが浅いインターフェイスの場合、アドレス バスの最下位ビットは無視されます。データ ワードはリトル エンディアン形式で配列されます。

アスペクト比の制限

一般に、ポートのデータ幅は 4096 ビット以下にし、2 つのデータ幅の比は 32:1 以内にする必要があります。ただし、バイト ライトを使用する場合、2 つのデータ幅の比を 4:1 よりも大きくすることはできません。