バイト ライト - 1.0 日本語

Embedded Memory Generator v1.0 LogiCORE IP 製品ガイド (PG326)

Document ID
PG326
Release Date
2020-07-14
Version
1.0 日本語

Embedded Memory Generator コアは、バイト ライトをサポートしています。バイト ライトは、8 ビットまたは 9 ビットのバイト サイズで利用できます。8 ビットのバイト サイズを使用する場合、パリティ ビットは使用されず、メモリ幅は 8 ビットの倍数に制限されます。9 ビットのバイト サイズを使用する場合、各バイトにパリティ ビットが含まれ、メモリ幅は 9 ビットの倍数に制限されます。

バイト ライトが有効の場合、we[a|b] (wea または web) バスは N ビット幅となります (N は din[a|b] のバイト数)。ライト イネーブル バスの最上位ビットは、入力ワードの最上位バイトに対応します。書き込み動作中にライト イネーブル バスの対応するビットがアサートされた場合にのみ、バイトがメモリに格納されます。

8 ビット バイトが選択されている場合、din データ バスと dout データ バスは 8 ビット バイト、パリティなしで構成されます。9 ビット バイトが選択されている場合、din データ バスと dout データ バスは 9 ビット バイトで構成され、データ ワードの各バイトの 9 番目のビットがそのバイトのパリティ ビットとして機能します。

バイト ライト機能は、データ幅のアスペクト比と組み合わせて使用できます。これにより、データ幅のアスペクト比 で説明しているように、データ幅の選択が制限される可能性があります。ただし、この機能は動作が No Change モードのときには使用できない場合があります。これは、メモリ コンフィギュレーションで幅に複数のプリミティブが使用され、1 つのプリミティブのみが書き込まれている場合 (パーシャル バイト ライトを使用)、No Change モードはそのプリミティブ 1 つにのみ適用されるためです。No Change モードは、書き込まれていないほかのプリミティブには適用されないため、これらのプリミティブは引き続き読み出しが可能です。ライト ファースト モードの留意点 で説明されているように、バイト ライト機能は Write First モードの動作にも影響します。

バイト ライトの例

データ幅が 24 ビット、またはバイト サイズが 8 ビットの 3 バイトの場合のシングル ポート RAM について考察します。ライト イネーブル バスの wea は 3 ビットで構成されています。次の図は、バイト ライトの使用法を示し、アドレス 0 の RAM の内容を示しています。すべてのメモリ位置が 0 に初期化されているとします。

図 1. バイト ライトの例