[Advanced] タブ - 4.1 日本語

Zynq UltraScale+ MPSoC 向け DPUCZDX8G 製品ガイド (PG338)

Document ID
PG338
Release Date
2023-01-31
Version
4.1 日本語

次の図に、DPUCZDX8G のコンフィギュレーションの [Advanced] タブを示します。

図 1. DPUCZDX8G のコンフィギュレーション – [Advanced] タブ
S-AXI Clock Mode
s_axi_aclk は S-AXI インターフェイス クロックです。Common with M-AXI Clock をオンにすると、
s_axi_aclkm_axi_aclk と同じクロックを共有し、s_axi_aclk ポートは非表示になります。Independent をオンにすると、m_axi_aclk とは異なるクロックが供給可能です。
dpu_2x Clock Gating
[dpu_2x Clock Gating] は、DPUCZDX8G の消費電力を削減するためのオプションです。このオプションを有効にすると、各 DPUCZDX8G コアに対してdpu_2x_clk_ce というポートが現れます。dpu_2x_clk_ce ポートは、dpu_clk_wiz IP の clk_dsp_ce ポートに接続する必要があります。DPUCZDX8G の演算エンジンがアイドル状態の場合、dpu_2x_clk_ce 信号によって dpu_2x_clk をシャットダウンできます。dpu_clk_wiz IP で clk_dsp_ce ポートを生成するには、Clocking Wizard IP を特定のオプションを用いて設定する必要があります。詳細は、基準クロックの生成 を参照してください。
DSP Cascade
[DSP48 Maximum Cascade Length] で、DSP48E スライス カスケード チェーンの最大長を設定できます。通常、カスケード チェーンを長くするとロジック リソースの使用が抑えられますが、タイミングが悪化することがあります。カスケード チェーンを短くすると、より多くのハードウェア リソースが必要となるため、小型のデバイスには適さない場合があります。ザイリンクスでは、最初は中間値の 4 を選択し、タイミングを満たすことができない場合は、反復により値を調整することを推奨します。
[DSP48 Usage]
DPUCZDX8G たたみ込みモジュールの累算に DSP48E スライスを使用するかどうかを選択できます。DSP の使用を最小の [Low] に設定した場合、DPUCZDX8G IP はたたみ込みモジュールでの乗算にのみ DSP スライスを使用します。DSP の使用を最大の [High] に設定した場合は、乗算と累算の両方に DSP スライスが使用されます。この場合は DSP スライスの使用が増え、LUT の使用が減ります。次の表に、DSP の使用を最小に設定した場合に対して、最大の場合に追加で必要となるロジック リソース数を示します。
表 1. DSP の使用量を最小に設定した場合に対して最大使用時の追加リソース
DPUCZDX8G アーキテクチャ 追加の LUT 数 追加のレジスタ数 追加の DSP 数 1
B512 1418 1903 -32
B800 1445 2550 -40
B1024 1978 3457 -64
B1152 1661 2525 -48
B1600 2515 4652 -80
B2304 3069 4762 -96
B3136 3520 6219 -112
B4096 3900 7359 -128
  1. 負の数は、相対的に減少していることを示します。
UltraRAM
Zynq® UltraScale+™ デバイスには、ブロック RAM と UltraRAM の 2 種類のオンチップ メモリ リソースがあります。各メモリ リソース量はデバイスによって異なります。各 ブロック BRAM は、9b * 4096、18b * 2048、または 36b * 1024 として構成可能な 2 つの 18K スライスからなります。UltraRAM の構成は 72b * 4096 に固定されています。DPUCZDX8G のメモリ ユニットの幅は ICP * 8 ビットで、深さ (ワード数) は 2048 です。B1024 アーキテクチャの場合、ICP は 8 で、メモリ ユニットの幅は 8 * 8 ビットです。各メモリ ユニットは、1 つの UltraRAM ブロックでインスタンシエートできます。ICP が 8 よりも大きい場合、DPUCZDX8G の各メモリ ユニットには少なくとも 2 つの UltraRAM ブロックが必要です。

DPUCZDX8G は、デフォルトで BRAM をメモリ ユニットとして使用します。BRAM と UltraRAM の両方を含むターゲット デバイスの場合、[Ultra-RAM User per DPU] で、一部の BRAM の置き換える UltraRAM の数を指定します。UltraRAM の数は、DPUCZDX8G のメモリ ユニットに必要な UltraRAM の数の倍数に設定する必要があります。[Summary] ページに、BRAM および UltraRAM の使用量の例を示します。

[Timestamp]
有効の場合、DPUCZDX8GDPUCZDX8G プロジェクトが合成された時間を記録します。無効の場合、タイムスタンプは最後の IP 更新時の値を保持します。