XRT を使用した周期的な AI エンジン ステータスの出力
xrt.ini
ファイルを使用して、ランタイム デッドロック検出およびステータス出力をイネーブルにできます。これは 1 回限りの設定で、デッドロック検出を含むステータス データが周期的に出力されるようになります。この機能をオンにするには、xrt.ini
ファイルに次の行を追加します。 [Debug]
aie_status=true
AI エンジン ステータスのプローブと解析の間隔を指定するには、次の行を追加します。
[Debug]
aie_status=true
aie_status_interval_us=1000
ホスト プログラムの実行中、AI エンジンのステータスが次のファイルにコピーされます。
- xrt.run_summary: IDE で使用可能な実行サマリ情報。
- aie_status_<device>_<current time>.json: AI エンジン、AI エンジン メモリおよび AI エンジン インターフェイス タイルのステータス。
- summary.csv: ガイダンスなどのその他のプロファイリング機能用に作成される。
デッドロックの可能性が検出されると、次のような警告メッセージが表示されます。
[XRT] WARNING: Potential deadlock/hang found in AI Engines. Graph : gr
[XRT] WARNING: Potential stuck cores found in AI Engines. Graph : gr Tile : (25,1) Status 0x81 : Enable,Lock_Stall_W
AI エンジンのステータスに加え、エラー イベントが発生した場合は、JSON ファイルに記録されます。
エラーの重要度および回復可能であるかどうかは、ユーザーが判断する必要があります。サマリおよび JSON ファイルを使用して、IDE で解析します。
AI エンジン ステータスの手動出力
デバイスの読み込み後、AI エンジンの 1 つのスナップショットを JSON ファイルに出力できます。これは、AI エンジンの実行ステータスと以前に発生したイベントのスタティック スナップショットです。
xbutil
コマンドを -f json
オプションを指定して実行すると、ステータスが JSON ファイルに出力されます。次に例を示します。
xbutil examine -r aie -d 0 -f json -o aie_status_xbutil.json