パフォーマンス カウンターには、AI エンジン モジュール用のランタイム イベント パフォーマンス カウンター、メモリ モジュール用のランタイム メモリ カウンター、および AI エンジン/PL インターフェイス タイル用のランタイム インターフェイス カウンターの 3 種類があります。これらのパフォーマンス カウンターは、AI エンジン、メモリ モジュール、およびインターフェイス タイルのさまざまなイベントを追跡するよう設定できます。エラー訂正符号 (ECC) スクラビング、イベント トレース、プロファイリングなどのさまざまな機能で、これらのパフォーマンス カウンターを使用できます。パフォーマンス カウンターは、プロファイル設定で指定されたイベントの発生回数をカウントします。プロファイル機能では、これらのパフォーマンス カウンターの設定が複数あり、実行時に動的に適用してさまざまなプロファイリング統計情報を収集できます。
パフォーマンス カウンターを使用する場合、PS ホスト コードを変更する必要はありません。ハードウェアでデザインを実行中に、これらのカウンターを設定、読み出し、および収集できます。次の表に、異なる設定で使用可能なパフォーマンス カウンターの数を示します。
イベント トレースの使用 | プロファイリングに使用可能なカウンター数 | ||
---|---|---|---|
コア モジュール | メモリ モジュール | PL インターフェイス | |
× | 3 | 2 | 2 |
〇 | 2 | 1 | 2 |
ECC スクラビングはデフォルトでオンになっていますが、AI エンジン コンパイラ オプションを使用してオン/オフを切り替えることができます。詳細は、AI エンジン コンパイラのオプションを参照してください。ECC スクラビングがイネーブルの場合、プロファイリングに 3 つのカウンターを使用できます。
同じ実行でパフォーマンス カウンターをイベント トレースおよびプロファイリングに使用する場合、割り当てられたパフォーマンス カウンターで要求されたすべての機能の要件を同時に満たすことはできません。この状況は、次のような警告メッセージで示されます。
選択したメトリクス セットはすべて、XRT フローでは [Debug]
および [AIE_profile_settings]
キーワードの下で xrt.ini
ファイルにグループ化し、XSDB フローでは aieprofile
を使用する際にフラグとして指定する必要があります。