シミュレーションの入力および出力データ ストリーム - 2023.2 日本語

AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド (UG1076)

Document ID
UG1076
Release Date
2023-12-04
Version
2023.2 日本語

AI エンジン シミュレータは、シミュレータに対する入力および出力として CSV と TXT の両方のファイル形式をサポートしています。

2023.2 以降、シミュレーション入力に新しい CSV ベース ファイル形式がサポートされるようになりました。PLIO ベースのシミュレーションでは、テキスト ベースのファイル形式の代わりに CSV を使用できます。既存の TXT ファイルから CSV ベースのファイル形式を生成するためのユーティリティ スクリプトが提供されています。次のコマンドを実行して、入力 TXT ファイルを渡すことができます。

$XILINX_VITIS/data/emulation/scripts/aiesim_convert_plio_txt2csv.py -txt <input.txt> --datawidth <n> --buswidth <n> --complex (optional)
  • -txt を使用して入力 txt ファイルを指定します。
  • --datawidth を使用して AIE カーネルのデータ型の幅に 32、64 などを指定します。
  • --buswidth は、PLIO の幅 32、64、128 などです。
  • --complex を使用して AI エンジンのデータ型を複素数型に指定します。

スクリプトで使用可能なオプションの詳細は、--help を使用してください。

生成された CSV ファイル形式には次のような列と行があります。

説明:
  • DATA:<n> は、データ値を示すコマンドです。引数 n は、データの繰り返し回数を示す値です。n のデフォルト値は 1 です。
    • D 列の数は AIE カーネルの PLIO 幅/データ幅です。
  • TLAST および TKEEP は、データ ビートで駆動する値を示すオプションの列です。TKEEP のデフォルト値は -1 で、TLAST のデフォルト値は 0 です。
  • STALL:<n> は空サイクルを示します。引数 n は、PL ドメインからの空サイクルの数を示します。n のデフォルト値は 1 です。
  • COMMENT は、注記を追加して入力ファイルを見やすくするために使用されます。

次のセクションでは、CSV および TXT フォーマットについて説明します。