AI エンジン シミュレータは、シミュレータに対する入力および出力として CSV と TXT の両方のファイル形式をサポートしています。
2023.2 以降、シミュレーション入力に新しい CSV ベース ファイル形式がサポートされるようになりました。PLIO ベースのシミュレーションでは、テキスト ベースのファイル形式の代わりに CSV を使用できます。既存の TXT ファイルから CSV ベースのファイル形式を生成するためのユーティリティ スクリプトが提供されています。次のコマンドを実行して、入力 TXT ファイルを渡すことができます。
$XILINX_VITIS/data/emulation/scripts/aiesim_convert_plio_txt2csv.py -txt <input.txt> --datawidth <n> --buswidth <n> --complex (optional)
-
-txt
を使用して入力 txt ファイルを指定します。 -
--datawidth
を使用して AIE カーネルのデータ型の幅に 32、64 などを指定します。 -
--buswidth
は、PLIO の幅 32、64、128 などです。 -
--complex
を使用して AI エンジンのデータ型を複素数型に指定します。
スクリプトで使用可能なオプションの詳細は、--help
を使用してください。
生成された CSV ファイル形式には次のような列と行があります。
説明:
-
DATA:<n>
は、データ値を示すコマンドです。引数n
は、データの繰り返し回数を示す値です。n
のデフォルト値は 1 です。-
D
列の数は AIE カーネルの PLIO 幅/データ幅です。
-
-
TLAST
およびTKEEP
は、データ ビートで駆動する値を示すオプションの列です。TKEEP
のデフォルト値は -1 で、TLAST
のデフォルト値は 0 です。 -
STALL:<n>
は空サイクルを示します。引数n
は、PL ドメインからの空サイクルの数を示します。n
のデフォルト値は 1 です。 -
COMMENT
は、注記を追加して入力ファイルを見やすくするために使用されます。
次のセクションでは、CSV および TXT フォーマットについて説明します。