このセクションでは、AI エンジン シミュレータ (aiesimulator
) のすべてのオプションを説明します。ほとんどの場合、pkg-dir を指定するだけで十分です。
オプション | 説明 |
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-h , --help
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このヘルプ メッセージを表示して終了します。 |
--display-run-interval=<time in ns>
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タイムスタンプが指定した時間 (ns) ごとに表示されます。たとえば、図 1 に示すように、aiesimulator
--display-run-interval=10 --pkg-dir=./Work --i=.. によってタイムスタンプが 10 ns ごとに表示されます。 |
--dump-vcd=<file>
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VCD 波形情報を <file> にダンプします。指定したファイル名に .vcd が付けられるので、拡張子を指定する必要はありません。注記: このオプションを使用すると、信号のサブセットにアクセスできます。すべての信号または異なる信号のサブセットが必要な場合は、
--options-file オプションを使用して、VCD ファイルに生成される信号のカテゴリを指定する必要があります。注記: aiesimulator で生成された VCD ファイルから XPE ファイルを生成するには、次のように
vcdanalyze ツールを使用します。 使用可能なオプションは次のとおりです。
XPE ファイルの使用方法は、
『Power Design Manager ユーザー ガイド』 (UG1556) を参照してください。
注記:
--online オプションと --dump-vcd オプションを同時に使用することはできません。両方のオプションを指定すると、--online のみが適用されます。 |
--options-file=<file>
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特定の VCD データを選択および生成するために使用するテキスト ファイルです。例: aiesimulator
--options-file=<options>.txt --dump-vcd )。<options.txt> ファイルを使用して、VCD データを生成する必要があるモジュールを指定します。VCD を生成するには、このオプションを |
--enable-memory-check
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ランタイム プログラムおよびデータ メモリ境界アクセス チェックをイネーブルにします。違反アクセスは、[ERROR] メッセージとしてレポートされます。このオプションはデフォルトでオフになっています。このオプションをイネーブルにしてシミュレーションを実行し、Vitis IDE で実行サマリを開くと、[Graph] ビューに Memory Violations タブが表示されます。このタブに、シミュレーション実行時に検出されたすべてのメモリ違反がレポートされます。特定の違反をクリックすると、違反の原因となっているソース コードの行に移動します。詳細は、メモリの違反を参照してください。 |
--hang-detect-time=<time in ns>
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すべてのアクティブ コアがストール状態になると、このオプションで指定された時間 (ns) 後に aiesimulator が終了します。たとえば、aiesimulator に --hang-detect-time=10 オプションが提供されると、10 ns 後にすべてのアクティブ コアがストール状態になっていれば、aiesimulator は終了します。 注記: このオプションは、AI エンジン ML デバイスではサポートされません。
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-i
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--input-dir=<dir> オプションのエイリアス。 |
-o
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--output-dir=<dir> オプションのエイリアス。 |
--pkg-dir=<dir>
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パッケージ ディレクトリを指定します (例: ./Work)。 |
--profile
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使用されているすべてのコアのプロファイリング データを生成します。stdout に printf トレース メッセージを生成し、シミュレーション中にプロファイリング統計を収集します。これにより、シミュレータの速度が多少低下します。オプションで、
--profile=(col,row)(col,row)... を使用して特定のコアのプロファイリングを指定します。注記: このオプションは、AI エンジン ML の
hw_emu ではまだ利用できません。 |
--simulation-cycle-timeout=<cycles>
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アプリケーションを読み込んだ後、指定のサイクル数実行します。 ヒント:
--simulation-cycle-timeout オプションは、指定したサイクル数の後にシミュレーション セッションを終了させる場合に使用します。ただし、デバッグ プロセス中にシミュレーション タイムアウトを指定する際は、タイムアウト サイクル数に達するとデバッグが終了するので、サイクル数をより大きな値に設定してください。 |
--online
-text -wdb
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このオプションを たとえば、 ヒント:
--online と --dump-vcd オプションを同時に使用することはできません。両方のオプションを指定すると、AI エンジン シミュレータがエラーとなります。 |
--output-time-stamp
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時間値なしで出力ファイルを取得する場合は --output-time-stamp=no 、出力ファイルで均一な時間値 (ns) を取得する場合は --output-time-stamp を使用します。 |
図 1. AI エンジン シミュレータの表示実行の例