GNU デバッガーを使用すると、IDE ベースのデバッガーと同様に C/C++ のデバッグを実行できます。ブレークポイントの設定、シングル ステップ、関数のステップ オーバー、およびブレークポイントでの複数のヒット カウントが可能です。AI エンジン カーネルの開発では、x86 シミュレータにより、GDB を使用してカーネル コードをシングル ステップ デバッグできます。
GDB を使用するには、AI エンジン コンパイラの target
引数を x86sim
に設定する必要があります。
aiecompiler --target=x86sim graph.cpp
さらに、プリプロセッサ指示子 -O0
を使用してコンパイルすると、最適化が最小限に抑えられ、デバッグの可視性が向上します。さらにデバッグの可視性を上げる必要がある場合は、コンパイラの最適化レベルを下げることができます。最適化パラメーターをプリプロセッサに渡すには、次を使用します。
aiecompiler --target=x86sim --Xpreproc=-O0 graph.cpp