同一のグラフ出力間のスキューが大きい - 2023.2 日本語

AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド (UG1076)

Document ID
UG1076
Release Date
2023-12-04
Version
2023.2 日本語

デザインに同じグラフのインスタンシエーションが複数ある場合は、マップでスタンプおよび繰り返しフローを使用することを考慮してください。このフローでは、ユーザーがマップに入力を供給し、すべてのグラフを各グラフに指定したエリア グループ領域にまったく同じ方法でマップする必要があることを指定します。これにより、マップでの問題がシンプルになり、異なるグラフの出力間のスキューが削減されます。これは、複数のアンテナを持つワイヤレス通信デザインで特に重要です。スタンプおよび繰り返しフローを使用するには、次の手順に従います。

  1. 各グラフのエリア グループを定義します。たとえば、次の制約を aiecst ファイルに追加します。
    "GlobalConstraints": {
      "areaGroup": {
        "name": "ant0_cores",
        "nodeGroup": ["tx_chain0.*"],
        "tileGroup": ["(0,0):(3,3)"]
      },
      "areaGroup": {
        "name": "ant1_cores",
        "nodeGroup": ["tx_chain1.*"],
        "tileGroup": ["(4,0):(7,3)"]
      }
    }
    または、グラフに次の制約を追加します。
    location<graph>(tx_chain0) = bounding_box(0,0,3,3);
    location<graph>(tx_chain1) = bounding_box(4,0,7,3);
  2. aiecst でスタンプおよび繰り返し制約を定義します。
    {
      "GlobalConstraints": {
        "isomorphicGraphGroup": {
          "name": "isoGroup",
          "referenceGraph": "tx_chain0",
          "stampedGraphs": ["tx_chain1"]
        }
      }
    }

    基準グラフとして指定したグラフには、コロケーション制約または絶対ロケーション制約などの追加の制約も設定できます。それらの制約は、ほかのグラフにも適切なオフセットで自動的に適用されます。

    注記: 詳細は 『AI エンジン カーネルおよびグラフ プログラミング ガイド』 (UG1079)マップ制約を参照してください。