この段階の目的は、スループット低下の原因となっているカーネルを特定することです。
次に、この段階で使用可能な手法を説明します。
PL プロファイル モニターを使用したプロファイリング
PL プロファイル モニターは、v++ リンク コマンドを使用して挿入できます。これにより、特定の PL/AI エンジン インターフェイスで転送されたアクティブなストール サイクルおよびバイトを監視できます。これは、ビルド時間を最短にするために、AI エンジンでイベント トレースと共にイネーブルにできます。これにより、パフォーマンス低下の原因となっている PL カーネルを特定できます。PL プロファイル モニターを追加するオプションの詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の --profile オプションを参照してください。
PL カーネルの置換
パフォーマンス低下の原因と考えられる各 PL カーネルを、スロットリングしていない PL カーネルに置き換えることができます。これにより、PL カーネルがパフォーマンス低下の原因になっているかどうかを確認できます。
特定の AXI インターフェイスの監視用に ILA を挿入
1 つまたは複数の ILA を挿入して特定の PL AXI インタフェースを監視し、スループットの低下がどこでいつ発生しているかを正確に特定できます。これは、スループットの低下が発生する頻度を特定するのにも役立ちます。v++ コマンド ラインを使用して ILA を挿入するオプションの詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の ChipScope を使用したデバッグでのカーネルのイネーブルを参照してください。
次の段階: スループットの低下の原因を特定して問題を解決したら、段階 1 に進んでデザインを再実行します。