[Scope]
タイプ port<T>
のオブジェクトは、ユーザー定義のグラフ タイプのメンバー変数 (つまり、graph
から継承するクラスのメンバー変数) としてクラス スコープで宣言できます。または、その関数シグネチャに従ってカーネルに対して黙示的に定義されます。テンプレート パラメーター T
は、input
、output
、または inout
のいずれかになります。
エイリアス
input_port
は、タイプ port<input>
のエイリアスです。
output_port
は、タイプ port<output>
のエイリアスです。
inout_port
は、タイプ port<inout>
のエイリアスです。
用途
グラフ内でのカーネル間接続、およびプラットフォーム、グラフ、サブグラフを含む顧客仕様の階層レベル間で接続するために使用されます。
演算子
port<T>& negate(port<T>&)
接続内のデスティネーション ポートに適用されると、この演算子は、接続されているソース ポートのブール セマンティクスを反転します。つまり、0 を 1 に、1 を 0 に変換する効果があります。
port<T>& async(port<T>&)
この演算子が接続内のデスティネーション RTP ポートに適用されると、接続されているソース ポートから、またはソースのグラフ ポートが未接続のままの場合は外部制御アプリケーションから、デスティネーション ポートの RTP バッファーが非同期アップデートされるように指定されます。したがって、受信カーネルは呼び出しの戻り値を待つのではなく、対応するバッファーに格納されている前の値を使用します。
port<T>& sync(port<T>&)
この演算子が接続内のソース RTP ポートに適用されると、接続されているデスティネーション ポートから、またはデスティネーショントのグラフ ポートが未接続のままの場合は外部制御アプリケーションから、ソース ポートの RTP バッファーの同期読み出しが実行されるように指定されます。したがって、受信カーネルは、生成カーネルの各呼び出しで新しい値が生成されるまで待機します。