タイミング調整された実行 - 2023.2 日本語

AI エンジン カーネルおよびグラフ プログラミング ガイド (UG1079)

Document ID
UG1079
Release Date
2023-12-04
Version
2023.2 日本語

マルチレート グラフでは、すべてのカーネルが同じ反復回数実行される必要はありません。このような場合、タイミング調整された実行モデルの方が検証に適しています。wait および end API には、サイクル タイムアウトを指定する正の整数を使用するバリエーションがあります。これは、プロセッサをディスエーブルにして戻すまでに API 呼び出しがブロックする AI エンジンのサイクル数です。ブロッキング条件は、グラフの終了イベントに依存しません。タイムアウト時のグラフのステートは、どのステートでもかまいません。

#include "project.h"
simpleGraph mygraph;

int main(void) {
  mygraph.init();
  mygraph.run();
  mygraph.wait(10000);  // wait for 10000 AI Engine cycles
  mygraph.resume();     // continue executing 
  mygraph.end(15000);   // wait for another 15000 cycles and terminate
}
注記: resume() API は、最初のタイムアウトの後、実行を停止した時点から再開するのに使用します。resume は、タイマーをリセットし、AI エンジンをイネーブルにするだけです。AI エンジンの実行が終了した後に resume を呼び出しても、何も起こりません。