ハードウェア エミュレーションおよびハードウェア フロー - 2023.2 日本語

input_gmio/output_gmio は、AI エンジン シミュレータと共に使用するだけでなく、ハードウェア エミュレーションおよびハードウェア フローでも機能します。ハードウェア エミュレーションおよびハードウェア フローで機能するようにするには、graph.cpp に次のコードを追加します。

#if !defined(__AIESIM__) && !defined(__X86SIM__)
    #include "adf/adf_api/XRTConfig.h"
    #include "experimental/xrt_kernel.h"
    // Create XRT device handle for ADF API
    
    char* xclbinFilename = argv[1];
    auto dhdl = xrtDeviceOpen(0);//device index=0
    xrtDeviceLoadXclbinFile(dhdl,xclbinFilename);
    xuid_t uuid;
    xrtDeviceGetXclbinUUID(dhdl, uuid);
       
    adf::registerXRT(dhdl, uuid);
#endif

保護マクロ __AIESIM__ および __X86SIM__ を使用すると、AI エンジン シミュレータ、x86simulator、ハードウェア エミュレーション、およびハードウェア フローで graph.cpp の同じバージョンを使用できます。上記のコードは、グラフまたは GMIO ADF API を呼び出す前に配置する必要があります。プログラムの最後に、xrtDeviceClose() API を使用してデバイスを閉じます。

#if !defined(__AIESIM__) && !defined(__X86SIM__)
    xrtDeviceClose(dhdl);
#endif

ハードウェア フロー向けのコードのコンパイルについては、 『AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド』 (UG1076) の PS ホスト アプリケーションのプログラミングを参照してください。

GMIO の制御には ADF API を使用することが推奨されますが、XRT を使用することも可能です。ただし、同期モードの GMIO トランザクションのみがサポートされます。同期データ転送を実行する API は、experimental/xrt_aie.h にあります。

/**
 * xrtAIESyncBO() - Transfer data between DDR and Shim DMA channel
 *
 * @handle:          Handle to the device
 * @bohdl:           BO handle.
 * @gmioName:        GMIO name
 * @dir:             GM to AIE or AIE to GM
 * @size:            Size of data to synchronize
 * @offset:          Offset within the BO
 *
 * Return:          0 on success, or appropriate error number.
 *
 * Synchronize the buffer contents between GMIO and AIE.
 * Note: Upon return, the synchronization is done or error out
 */
int
xrtAIESyncBO(xrtDeviceHandle handle, xrtBufferHandle bohdl, const char *gmioName, enum xclBOSyncDirection dir, size_t size, size_t offset);