ブート デバイスおよびファームウェアの概要

Kria KV260 ビジョン AI スターター キット ユーザー ガイド (UG1089)

Document ID
UG1089
Release Date
2022-07-26
Revision
1.2 日本語

Kria™ KV260 ビジョン AI スターター キットには、プライマリ ブート デバイスとセカンダリ ブート デバイスがあり、ランタイム オペレーティング システムおよびアプリケーションからプラットフォーム特定のブート ファームウェアを隔離できます。これにより、ブート ファームウェアを再ビルドし、フラッシュ メモリに書き込まなくても、アプリケーション イメージ内のアプリケーション コードを開発およびアップデートできます。プライマリ ブート デバイスは SOM 上の QSPI メモリで、セカンダリ ブート デバイスはキャリア カード上の SD カード インターフェイスです。デフォルトでは、KV260 スターター キットのキャリア カードで XCK26 ブート モードが QSPI32 に設定されます。SOM は QSPI の内容を使用して U-Boot にブートし、U-Boot がセカンダリ ブート デバイスにハンドオフします。

注記: 正しく Linux にブートするには、SD カード イメージをキットのキャリア カードの SD カードに書き込む必要があります。

次の図に、全体的なブート デバイスの定義とファームウェアの内容を示します。

図 1. ブート デバイス

重要: プロダクション SOM には、SOM PCB に QSPI および eMMC の両デバイスがあり、統合されたプライマリとセカンダリのブート コンフィギュレーションがサポートされます。