ブート デバイスおよびファームウェアの概要 セクションに説明されているように、ザイリンクス スターター キットおよび SOM には、QSPI デバイスにブート ファームウェアのコピーが 2 つあります。このメカニズムにより、ピンポン手法を使用した信頼性の高いアップデート インフラストラクチャが可能となり、最後に問題のなかったことがわかっているブート イメージが常にプラットフォームに保持されます。ザイリンクス スターター キット Linux には、これらのアップデートを完全にオンターゲットで実行するユーティリティが含まれます。ザイリンクス SOM A/B アップデート ツールの使用手順は、次のとおりです。
- 新しい BOOT.BIN を Linux ファイル システムに配置します。
- 次の手順に従って A/B アップデート プロセスを実行します。
- 手順 1 で BOOT.BIN をコピーしたディレクトリに移動します。
- 「sudo xmutil bootfw_update -i <location of new BOOT.BIN>」と入力します。
- ツールによりアップデートされたイメージ (A または B) が返され、次のブート用にマークされます。
- ブート ファームウェアのアップデート ステータスを検証するには、sudo xmutil bootfw_status ユーティリティを使用できます。
- デバイスの電源を切って入れ直すか、ボードのリセット ボタンを押します。
- 再起動後、新しいブート ファームウェアを使用して Linux を完全に立ち上げ、機能を検証する必要があります。そのためには、
sudo xmutil bootfw_update -v
コマンドを実行し、新しいファームウェアで正しくブートすることを確認します。注記: この手順は、アップデート直後のプラットフォーム再起動時に実行する必要があります。この順番で実行しないと、次の再起動時にプラットフォームが以前のブート パーティションにフォールバックします。 - リブート後、
sudo xmutil bootfw_status
ユーティリティを使用してブート ファームウェアの最新ステータスをチェックし、イメージのリビジョン、選択、およびブート可能ステートが正しいことを確認します。
ヒント: 詳細は、Wiki ページの Boot FW Update Process (英語) を参照してください。