[Compatibility] ページ - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: カスタム IP の作成とパッケージ (UG1118)

Document ID
UG1118
Release Date
2023-11-06
Version
2023.2 日本語

次の図に示す Compatibility ページでは、カスタム IP と互換性のある特定の AMD デバイスまたはデバイス ファミリを設定します。

また、このページでは、IP インテグレーターで使用される、または Vitis ツール用の RTL カーネルとして運用される IP のパッケージに適した追加チェックのオプションも指定できます。これらのチェックにより、インターフェイスやクロックなどのさまざまな側面で必要とされる情報を含んでいない RTL をパッケージする際に発生する可能性のある問題が検出されるので、IP のパッケージ処理が大幅に簡素化されます。

詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の「RTL によるカーネルの開発フロー」セクションを参照してください。

Package for Vitis
Vitis で RTL カーネルとして使用できるようにするための追加のデザイン ルール チェック (DRC) を実行します。Vitis 環境で使用できるように、RTL IP を XO としてパッケージするプロセスが有効になります。RTL カーネルの制御プロトコルを選択することもできます。これにより、カーネルの動作に使用される制御メカニズムが決まります。
Package for IP integrator
IP インテグレーターで使用できるようにするための追加のデザイン ルール チェック (DRC) を実行します。チェックには、クロックと AXI インターフェイスの関連付け、バス クロック周波数値などの有用な情報が含まれ、パッケージされた IP が IP インテグレーターで簡単に使用できるようになります。クロックの周波数は、IP をパッケージすると、そのパッケージした IP に含まれます。デザイン インスタンス内のクロックの周波数がパッケージした IP と異なる場合は、警告メッセージが表示されます。Ignore Freq_Hz チェック ボックスをオンにすると、パッケージした IP とユーザー デザイン内の IP のインスタンス間のクロック周波数の違いは無視されます。
図 1. Package IPCompatibility ページ

デフォルトでは、Life Cycle が [Production] に設定された AMD Kintex™ 7 デバイス ファミリがリストされています。カスタム IP のファミリ サポート リストには、Vivado IDE でサポートされる AMD デバイス ファミリおよびパーツであれば、どれでも含めることができます。Compatibility ページにリストされていないデバイス ファミリまたはパーツはその IP とは互換性がありません。

Life Cycle は、選択した IP のユース ケースと IP の互換性を示すプロパティです。Compatibility ページでは、追加したデバイス ファミリまたはパーツごとに Life Cycle プロパティを設定できます。

Life Cycle に設定可能なオプションは次のとおりです。

  • [Beta] (ベータ)
  • [Discontinued] (製造中止)
  • [Hidden] (非表示)
  • [Pre-Production] (プリプロダクション)
  • [Production] (プロダクション)
  • [Removed] (削除)
  • [Superseded] (代替)

プロパティを DiscontinuedHiddenRemovedSuperseded にすると、そのデバイス ファミリまたはパーツに対して IP が IP カタログに表示されなくなります。