カスタム IP は、Vivado IP カタログに含まれる IP と同様ににアップグレードできますが、アップグレードする新しいバージョンまたはリビジョンを作成するときの編集方法が異なります。IP をアップグレードするプロセスの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP を使用した設計』 (UG896) を参照してください。
カスタム IP の場合、新しいバージョンが IP カタログから入手可能になっても、アップグレードする必要はありません。IP カタログからアクセス可能なすべてのバージョンをカスタマイズおよび使用できます。ただし、カスタム IP でAMD IP を使用している場合、新しい Vivado リリースに移行したときにそのカスタム IP がロックされてしまうことがあります。
IP がロックされるのは、そのカスタム IP に使用されている IP をアップグレードする必要があるためです。カスタム IP の情報をアップデートしない場合は、サポートされている以前のバージョンですべての出力ファイルを生成する必要があります。
次の図の IP ステータスのレポート例では、IP 定義で参照されているサブコアがないと表示されています。
Vivado では最新のAMD IP しかサポートされないので、カスタム IP の作成時に使用された前のバージョンの IP は Vivado には含まれず、ないと表示されます。
新しいバージョンのカスタム IP を作成するには、次の手順に従います。
- Edit IP プロジェクトまたはその IP がパッケージされた元のプロジェクトで IP を編集します。Edit IP プロジェクトの作成および使用方法の詳細は、既存のカスタム IP の編集を参照してください。推奨: カスタム IP のバージョンの管理方法については、依存条件式の設定を参照してください。
- カスタム IP を編集するのに使用した Vivado プロジェクトでAMD IP をアップグレードします。IP のアップグレードが終了したら、カスタム IP が適切に動作することを確認し、機能が同じになるように必要な変更を加えます。
- Package IP ウィンドウに変更が反映されていることを確認し、IP を再パッケージします。Package IP ウィンドウの詳細は、指定ディレクトリのパッケージ を参照してください。
次の図に、先ほどの図で示したカスタム IP がアップデートされ、新しいバージョンの IP にアップグレード可能になった状態を示します。
これでカスタム IP を現在の Vivado リリースでサポートされる最新バージョンにアップグレードできます。