プロセッサ ベースのブロック デザインには、それに関連付けられた ELF ファイルが含まれているのが一般的です。このセクションでは、ELF を使用したブロック デザインのパッケージ プロセスを説明します。
合成用とシミュレーション用にそれぞれ別の ELF ファイルが関連付けられた、次の図に示すような MicroBlaze™ ベースのブロック デザインがあるとします。
このタイプのブロック デザインをパッケージすると、Create and Package New IP ウィザードを終了したときに、次の図に示すクリティカル警告メッセージが表示されます。
この警告メッセージは、シミュレーション用の ELF ファイルを含むブロック デザインのパッケージは現在サポートされていないことを示しています。シミュレーション用 ELF ファイルは、次の図に示すように、合成用の ELF ファイルで上書きされます。
ブロック デザインをパッケージした後、それを含むリポジトリをプロジェクトに追加すると、このパッケージされたブロック デザインを別のブロック デザインにインスタンシエートできます。
合成の用 ELF ファイルはパッケージされたブロック デザインと共にパッケージされているため、合成フローでは問題は発生しませんが、シミュレーション用の ELF ファイルはパッケージされていないため、シミュレーション フローで問題が発生します。この問題を解決するには、プロジェクトにシミュレーション用の ELF ファイルを追加し、SCOPE_TO_REF
および SCOPE_TO_CELL
プロパティを設定してプロセス インスタンスを指定します。
- 次の図に示すように Add Sources をクリックして、シミュレーション ソースにシミュレーション ELF ファイルを追加します。
Sources ウィンドウにシミュレーション ELF ファイルが表示されます。
- 次の図に示すように、Properties ウィンドウで
SCOPED_TO_CELLS
およびSCOPED_TO_REF
プロパティを設定します。これで、シミュレーション用に追加した ELF ファイルを使用してシミュレーションを実行できます。