AMDでは、各 SoC 製品用に複数のデバイスを提供しています。AMD Zynq™ UltraScale+™ MPSoC には、3 つのデバイス バリアントがあります。詳細は、このページを参照してください。Zynq 7000 デバイスには、2 つのバリアントがあります。詳細は、このページを参照してください。
SOC_VARIANT は、${SOC_FAMILY}${SOC_VARIANT} のオーバーライドを拡張します。さらに、SoC 上のコンポーネント ( Mali™ 、VCU など) でオーバーライドを拡張します。これにより、SoC によってコンポーネントのオーバーライドを再利用できます。この機能は主に、ハードウェア デザインに対応する IP (VCU または USP) がある場合にハードウェア アクセラレーションに自動的に切り替えるために使用されます。AMD では次のように、SoC の複数のバリアントを提供しています。
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Zynq 7000 デバイスは、Zynq7000zs および Zynq7000z として提供されています。使用可能な SOC_VARIANT は次のとおりです。
- "7zs": Zynq 7000 シングル A9 コア
"7z": Zynq 7000 デュアル A9 コア
- Zynq 7000 デバイスのデフォルト SOC_VARIANT は "7z" です。7000zs デバイスでは、petalinuxbsp.conf に SOC_VARIANT = "7zs" を追加します。
Zynq 7000 デバイスには、追加のオーバーライドはありません。
- "7zs": Zynq 7000 シングル A9 コア
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Zynq UltraScale+ MPSoC には、4 つのデバイス バリアントがあります。使用可能な SOC_VARIANT は次のとおりです。
- "cg": Zynq UltraScale+ MPSoC CG デバイス
- "eg": Zynq UltraScale+ MPSoC EG デバイス
- "ev": Zynq UltraScale+ MPSoC EV デバイス
- "dr": Zynq UltraScale+ MPSoC RFSoC デバイス
デフォルト値は "eg" です。PetaLinux では、XSA に存在する IP に基づいて "ev" および "dr" が自動的に割り当てられます。注記: CG デバイスに対しては、petalinuxbsp.conf で SOC_VARIANT = "cg" を設定する必要があります。 - 現在のところ、Versal アダプティブ SoC は 1 つのデザイン バリアントでのみ提供されています。使用可能な SOC_VARIANT は次のとおりです。
- "prime" - Versal プライム デバイス
- "ai-core" - Versal AI コア デバイス
- "ai-edge" - Versal AI エッジ デバイス
- "net" - Versal NET デバイス
- "premium" - Versal プレミアム デバイス
- "hbm" - Versal H50 HBM デバイス