[Subsystem AUTO Hardware Settings] では、Linux システムのハードウェア プラットフォームとのやり取りをカスタマイズします。
[System Processor]
[System Processor] では、システムを実行する CPU プロセッサを指定します。
[Memory Settings]
[Memory Settings] では、次を指定します。
- プライマリ システム メモリとするメモリ IP を選択します。
- システム メモリのベース アドレスを設定します。
- システム メモリのサイズを設定します。
- U-Boot テキスト ベース アドレスのメモリ ハイ アドレスに対するオフセットを設定します。
このメニューの設定は、デバイス ツリーおよび U-Boot の自動設定 (autoconfig) ファイルに影響します。
プライマリ メモリとして manual を選択した場合は、システムのメモリ設定が適切であることをユーザーが確認する必要があります。
[Serial Settings]
[Serial Settings] では、システムのプライマリ STDIN/STDOUT インターフェイスとして使用するシリアル デバイスを選択します。プライマリ シリアルとして manual
を選択した場合は、システムのシリアル インターフェイス設定が適切であることをユーザーが確認する必要があります。
[Ethernet Settings]
[Ethernet Settings] では、次を指定します。
- システムのプライマリ イーサネットを選択します。
- MAC アドレスをランダムにします。
- 選択したプライマリ イーサネットの MAC アドレスを設定します。デフォルトでは ff:ff:ff:ff:ff:ff (無効 MAC アドレス) に設定されています。
MAC アドレスが EEPROM にプログラムされていて、上記の無効な MAC アドレスが設定されているために EEPROM の MAC アドレスを使用したい場合、また U-Boot. から ENV MAC アドレスを取得できない場合は、EEPROM から MAC アドレスを取得します。MAC アドレスが EEPROM にプログラムされておらず、U-Boot 環境が有効jな MAC アドレスを保持していない場合は、U-Boot がランダムな MAC アドレスを生成します。
U-Boot が MAC アドレスを選択する順序は次のとおりです。EEPROM をプログラムおよび設定するコマンドについては、U-Boot を参照してください。
- U-Boot 環境からの MAC アドレスは最も高い優先順位を持ちます。
- デバイス ツリーからの MAC アドレスはその次に高い優先順位を持ちます。 で設定したすべての内容がデバイス ツリーに含まれます。
- デバイス ツリーに MAC アドレスがない場合または無効な MAC アドレス (ff:ff:ff:ff:ff:ff) の場合、U-Boot は EEPROM をチェックします。
- EEPROM に MAC アドレスがなければ、U-Boot はランダムな MAC アドレスを生成します。
- プライマリ イーサネットで DHCP またはスタティック IP アドレスのどちらを使用するかを設定します。
プライマリ イーサネットとして manual を選択した場合は、システムのイーサネット設定が適切であることをユーザーが確認する必要があります。
sysvinit および systemd のネットマスク アドレスの変更
- petalinux-config → Subsystem Auto Hardware Settings → Ethernet Settings で、固定 IP を設定します。デフォルトでは、[obtain IP address] が有効になっています。これを無効にして、固定 IP のアドレスを設定します。デフォルトで、固定 IP のネットマスク アドレスは 255.255.255.0 です。必要に応じて変更/指定してください。
- sysvinit の場合、/etc/network/interfaces ファイルが呼び出されると、ネットマスク アドレスはドット付き 10 進数表記 (例: 255.255.255.0) で生成されます (ドット付き 10進数表記をサポート)。
address 192.168.0.10 netmask 255.255.255.0
- systemd の場合、wired.network ファイルが呼び出されると、ネットマスク アドレスは CIDR 表記 (例: 24) で生成されます (CIDR 表記をサポート)。
Address=192.168.0.10/24
固定 IP の生成が有効な場合でのイーサネット サブマスクの変更
$ petalinux-config → Subsystem Auto Hardware Settings → Ethernet Settings で、固定 IP を設定します。
適切なネットマスク アドレスを指定してください。
sysvinit の場合、/etc/network/interfaces ファイルが呼び出されます。このファイルでは、255.255.255.0 ネットマスク アドレスがサポートされています。
systemd の場合、アドレス (255.255.255.0) を指定して、ビット数を計算します。ネットマスクは、ビット数 (24) としてワイヤード ネットワークに提供されます。
システム アーキテクチャ メニュー
2023.1 リリースには、システム アーキテクチャに基づいて構成するための新しいメニュー コンフィギュレーション オプション (petalinux-config -> System Architecture) が追加されています。システム アーキテクチャ メニューで必要に応じてユーザーが情報を入力します。
[Flash Settings]
[Flash Settings] では、次を指定します。
- システムのプライマリ フラッシュを選択します。
- フラッシュ パーティションの表を設定します。
プライマリ フラッシュとして [manual] を選択した場合は、システムのフラッシュ設定が適切であることをユーザーが確認する必要があります。
[SD/SDIO Settings]
[SD/SDIO Settings] は、Zynq 7000 デバイスおよび Zynq UltraScale+ MPSoC のみで設定できます。システムのプライマリ SD カード インターフェイスとして使用する SD コントローラーを選択します。
プライマリ フラッシュとして [manual] を選択した場合は、システムのフラッシュ設定が適切であることをユーザーが確認する必要があります。
[Timer Settings]
[Timer Settings] は、MicroBlaze プロセッサおよび Zynq UltraScale+ MPSoC で設定できます。プライマリ タイマーを選択します。
[Reset GPIO Settings]
[Reset GPIO Settings] は、MicroBlaze プロセッサのみで設定できます。システム リセット GPIO を選択します。
[RTC Settings]
Linux カーネルのプライマリ タイマーとして使用する RTC インスタンスを選択します。適切な RTC がリストにない場合は、manual を選択して、RTC 用の適切なカーネル ドライバーを有効にします。
ブータブル イメージ/U-Boot 環境のパーティション | デフォルト パーティション名 | 説明 |
---|---|---|
ブート イメージ | boot |
BOOT.BIN (Zynq 7000 デバイス、Zynq UltraScale+ MPSoC、および Versal アダプティブ SoC のみ)。 MicroBlaze プロセッサの場合は再配置可能 U-Boot BIN ファイル (u-boot-s.bin)。 |
U-Boot 環境のパーティション | bootenv | U-Boot 環境の変数パーティション。primary sd を選択すると、U-Boot 環境は第 1 パーティションに保存されます。primary flash を選択すると、U-Boot 環境はフラッシュ パーティション名オプションで指定されたパーティションに保存されます。 |
カーネル イメージ | kernel | カーネル イメージ (image.ub) (FIT フォーマット) |
DTB イメージ | dtb | Advanced bootable images storage Settings を無効にしていて、フラッシュ パーティションの表設定に DTB パーティションが見つかった場合は、PetaLinux で U-Boot がパーティションの表から DTB を読み込むように指定されます。そうでない場合は、DTB はカーネル イメージに含まれると想定されます。 |