ステート キャッシュの共有 - 2023.1 日本語

PetaLinux ツール資料: リファレンス ガイド (UG1144)

Document ID
UG1144
Release Date
2023-05-16
Version
2023.1 日本語

以前にビルドした sstate キャッシュを共有/使用するには、次のいずれかの手法に従います。

最適化のために、Yocto プロジェクトは、sstate キャッシュ アイテムのダウンロードを現在のビルドに必要な最小限のアイテムのみに制限します。sstate キャッシュをほかのユーザーと共有する場合は、このことを考慮に入れる必要があります。第 2 のユーザーの設定が異なるために、異なる sstate キャッシュ アイテムが必要になることがあります。第 2 のユーザーとそのユーザーの sstate キャッシュの使用法を最適化するには、2 つの方法があります。第 1 の手法は、第 2 のユーザーが、第 1 のユーザーが指定した sstate キャッシュ ディレクトリと元の sstate キャッシュ ディレクトリの両方を <plnx-proj-root>/build/conf/plnxtool.conf に含めることです。

SSTATE_MIRRORS = "  \
file://.* file://<your-sstate-cache>/PATH \n \
file://.* http://petalinux.xilinx.com/sswreleases/rel-v2022/aarch64/sstate-cache/PATH;downloadfilename=PATH \n \" 

第 2 の手法は、特定のビルドで必要になる可能性があるすべての sstate キャッシュ アイテムをフェッチすることです。第 1 のユーザーと第 2 のユーザーでビルド sstate を共有する場合は、これが必要です。特定のターゲット レシピに必要になる可能性があるすべての sstate オブジェクトをフェッチするオプション (--setscene-only) があります。たとえば、petalinux-build (bitbake petalinux-image-minimal) を使用した場合、先に次のコマンドを実行して、AMD 提供の sstate からすべての必要な sstate をフェッチする必要があります。

petalinux-build -c "petalinux-image-minimal --setscene-only"(bitbake petalinux-image-minimal --setsecene-only)