システム デバッグ - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC デザイン ガイド (UG1273)

Document ID
UG1273
Release Date
2023-10-25
Version
2023.2 日本語

PL ファブリックのデザイン デバッグに関しては、以前のアーキテクチャと類似していますが、いくつか相違点があります。

  • すべてのファブリック デバッグ IP には、AXI4-Stream スレーブ制御インターフェイスがあります。以前のアーキテクチャは、独自のインターフェイス規格を使用していました。
  • AXI Debug Hub IP コアには、AXI4-Stream 制御インターフェイス (ファブリック デバッグ IP コアへの接続用) と AXI4-Memory Mapped スレーブ インターフェイス (ホストからの接続用) の両方あります。以前のアーキテクチャの Debug Hub IP は、デバッグ コアやホストへの接続に独自のインターフェイスを使用していました。
  • Vivado ツールのデバッグ フローは、デバッグ ハブとデバッグ コア間の接続を自動と手動の両方でサポートしています。
  • ソフト デバッグ IP の JTAG-to-AXI IP は、Versal アダプティブ SoC アーキテクチャでオプションとして提供されなくなりました。DAP および DPC を使用して、デザインの AXI ベースのブロックにアクセスできます。
  • AXI4-Stream ベースの ILA (Integrated Logic Analyzer) コアは、ILA 機能と System ILA 機能の両方をサポートします。以前のアーキテクチャでは、これらは個別の IP コアとして提供されていました。
  • AXI4-Stream ベースの ILA コアでは、トレース ストレージ メモリとしてブロック RAM または UltraRAM を選択できます。
  • PJTAG は、Versal アダプティブ SoC アーキテクチャでオプションとして提供されなくなりました。代わりに、単一の JTAG インターフェイスを使用して DAP および TAP にアクセスします。このソリューションがサポートされているかは、デバッガーのベンダーに問い合わせて確認してください。

移行の際には、次の点に注意してください。

Vivado IP インテグレーター
以前にインスタンシエートしたレガシ デバッグ コアは、手動で削除するか、適切なエレメントに置き換える必要があります。IP インテグレーターを使用して、ブロック デザインのレガシ デバッグ コアを新しい AXIS-ILA コアに置き換えます。
ネットリスト
合成済みデザインに ILA コアを挿入するための XDC (ザイリンクス デザイン制約) のコマンドによって、新しい AXIS-ILA デバッグ IP に自動で移行されます。
RTL
インターフェイス要件が新しくなっているため、以前のアーキテクチャのファブリック デバッグ コアは、新しい AXI4-Stream ベースのデバッグ IP コアに自動で移行されません。以前のアーキテクチャのデバッグ コアがインスタンシエートされている場合は、新しいデバッグ IP を手動でカスタマイズして再生成し、デザインに再度インスタンシエートする必要があります。
IBERT およびソフト メモリ コントローラーのキャリブレーション
IBERT (Integrated Bit Error Ratio Test) IP 機能は、GT ブロックの一部であり、トランシーバーを使用するあらゆるデザインで使用できます。メモリ コントローラー キャリブレーション デバッグは、DDR メモリ コントローラー ブロックとファブリック ベースのソフト メモリ コントローラー IP の両方で使用できます。
デバッグ ハブ
インターフェイス要件が新しくなっているため、CIP の pl0_resetn が有効な場合のみ、レガシ デバッグ ハブが自動的に挿入されます。または、AXI4 デバッグ ハブを手動で追加できます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908)このセクションを参照してください。