セキュリティ - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC デザイン ガイド (UG1273)

Document ID
UG1273
Release Date
2023-10-25
Version
2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC のセキュリティ アーキテクチャは、旧世代から大幅に強化されています。信頼のルートは BootROM から始まり、BootROM がデバイスのセキュリティ ステートを検証します。すべてのチェックにパスすると、BootROM は PLM ファームウェアを認証し、ロードします。PLM が暗号化されている場合は、BootROM は認証後に PLM の復号化を実行します。BootROM は、PMC 内の RCU からのみ実行されます。PLM ファームウェアがロードされて実行されると、PLM によって残りのファームウェアとソフトウェアが安全にロードされます。使用方法を含むセキュリティの詳細は、AMD ウェブサイトのデザイン セキュリティ ラウンジ (要登録) で 『Versal アダプティブ SoC セキュリティ マニュアル』 (UG1508) を参照してください。次の表に、Versal アダプティブ SoC で利用可能なセキュア ブート構成、および Zynq UltraScale+ MPSoC との比較を示します。

表 1. 累加的なセキュア ブート動作
ブート タイプ 動作 ハードウェア暗号化エンジン
認証 復号化 完全性 (チェックサム検証) Zynq UltraScale+ MPSoC Versal アダプティブ SoC
非セキュア なし なし なし

あり

ビルトイン エンジンを使用しない

あり

ビルトイン エンジンを使用しない

ハードウェアによる信頼のルート (HWRoT) あり オプション 非対称認証による完全性

あり

RSA、SHA3

N/A
非対称型のハードウェアによる信頼のルート (A-HWRoT) あり オプション 非対称認証による完全性 N/A あり

RSA/ECDSA、SHA3

(AES-GCM および PUF、オプション)

対称型のハードウェアによる信頼のルート (S-HWRoT) あり (GCM と eFUSE 使用)

あり

PUF KEK の使用が必要

非対称認証による完全性 N/A あり

AES-GCM、PUF

A-HWRoT + S-HWRoT あり

あり

PUF KEK の使用が必要

非対称認証による完全性 N/A あり

RSA/ECDSA、SHA3、AES-GCM、PUF

チェックサム検査 なし なし あり あり

SHA3

あり

SHA3