注記:
Arm AArch64 アーキテクチャは Zynq UltraScale+ MPSoC APU と Versal APU で共通です。Linux ソースにあるアーキテクチャ参照表記「ZynqMP」は、Versal デバイスにも適用されます。
Linux OS は Versal デバイスをサポートしています。AMDは PS のすべてのペリフェラル、および PL の主要ペリフェラルのオープンソース ドライバーを開発して提供しています。次の図に、Linux およびオプションのハイパーバイザーを含む APU の完全なソフトウェア スタックを示します。
図 1. Linux ソフトウェア開発スタック
AMDは、Versal デバイス向けのカスタム Linux ディストリビューションをビルドおよび運用するためのツールとして、PetaLinux ツールとオープンソース コラボレーション プロジェクトである Yocto Project の 2 つを提供しています。詳細は、Linux Wiki を参照してくだい。
- Yocto Project
- Yocto Project を使用すると個々のボードに合わせて組み込み Linux を高度にカスタマイズできます。Yocto Project に関心のあるユーザーのために、Wiki には AMD デバイス上で Yocto を使用して Linux をビルドするための情報や記事が掲載されています。初めての方は、Wiki の Yocto ページを最初に参照することを推奨します。Yocto ボード サポート パッケージもメイン Yocto ツリーにあります。
- PetaLinux ツール
- PetaLinux ツールには、組み込み Linux を短時間でビルドするための簡単なコマンド セットが用意されています。このツールには Linux ソース ツリーのブランチ、U-Boot、および Yocto ベース ツールが含まれ、カーネル、root ファイル システム、デバイス ツリー、およびアプリケーションを含む完全なAMD デバイス用 Linux イメージを簡単にビルドできます。PetaLinux ツールは、次に示すすべてのオープンソース Linux コンポーネントと組み合わせて使用できます。PetaLinux を使用してカスタム ディストリビューションをビルドする方法の詳細は、PetaLinux ツールおよび PetaLinux Yocto Tips を参照してください。
Versal デバイスの Linux ソフトウェア スタックはいくつかの方法で利用できます。
- オープンソース Linux および U-Boot
- AMD は、Versal ボード、キットおよびモジュールのページで VMK180/VCK19 評価キット用のビルド済みイメージをリリースごとに提供しています。ドライバー、ボード コンフィギュレーション、U-Boot アップデートを含む Versal デバイス用の Linux カーネル ソースは、AMD の公式 Linux カーネル、およびメインの Linux カーネルと U-Boot リポジトリから入手できます。詳細は、Release Notes for Open Source Components を参照してください。
- 商用 Linux ディストリビューション
- オープンソース Linux 以外にも、AMDはサードパーティ数社と協力して Linux ソリューションを提供しています。一部の商用ディストリビューションは Versal デバイスもサポートしており、Linux の設定、最適化、およびデバッグのための高度なツールを備えています。詳細は、エンベデッド ソフトウェア/エコシステム のページを参照してください。