RPU のコンフィギュレーション オプション - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC システム ソフトウェア開発者向けガイド (UG1304)

Document ID
UG1304
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

次の表と図に、RPU の 4 つのコンフィギュレーション オプションを示します。

表 1. RPU のコンフィギュレーション オプション
コンフィギュレーション オプション 説明 動作するコア
オプション 1: スプリット モード 高性能モード。

2 つのリアルタイム コアが独立して動作し、それぞれが別の TCM を使用します。

RPU コア 0 と RPU コア 1
オプション 2: スプリット モードで、1 つのコアのみ使用 高性能モード。

このコンフィギュレーションでは、RPU コア 0 をリセット状態にし、RPU コア 1 が 256KB TCM をすべて使用して単独で動作します。

RPU コア 1 のみ
オプション 3: ロックステップ モード セーフティ モード。
注記: 通常このモードは、安全性重視の確定的アプリケーションに使用されます。

2 つのコアが内蔵のコンパレータ ロジックを使用して同時に動作します。RPU コア 0 がトランザクションを開始し、コア 1 がチェッカーとなります。

TCM は結合し、RPU コア 0 の方に大きな TCM が割り当てられます。

2 つのコアは同じコードを実行します。これらのコアの入力と出力が比較され、一致しない場合はコンパレータがエラーを検出します。

2 つのコアが使用されますが、処理量は 1 つ分です。

RPU コア 0 のみ
オプション 4: なし RPU は使用されません。 なし
  1. RPU コア 0 の TCM は、スプリット モードのときに Cortex-R5F コア 0 に関連付けられる密結合メモリです。RPU コア 1 の TCM は、スプリット モードのときに RPU_0 コアに関連付けられる密結合メモリです。
  2. RPU コア 1 の TCM は、RPU コア 0 の TCM よりもコアから少し離れているため、コアが RPU コア 1 の TCM へアクセスする際には、RPU コア 0 の TCM へアクセスするときよりレイテンシがわずかに長くなる可能性があります。

RPU コアは、システム ウォッチドッグ タイマー (SWDT) を使用してタイマー レジスタへの定期的な書き込みを実行することで、機能の監視とパフォーマンスのチェックを実行します。

図 1. RPU のコンフィギュレーション オプション

次の図は、ロックステップ モードの RPU のリソース共有を示しています。

図 2. RPU Cortex-R5F プロセッサ (ロックステップ モード)