PLM のエラー管理モジュールは、Versal プラットフォーム全体のハードウェアで生成されたエラーを初期化および処理します。また、これらのエラー アクションをカスタマイズするオプションもあります。エラー管理の機能は、PLM でサポートされる重要な実行時プラットフォーム管理機能の 1 つです。ハードウェアには PMC 用と PSM 用にそれぞれ 2 つのエラー ステータス レジスタがあり、ここには発生したエラーのタイプが記録されます。個々のエラーが PMC/PSM MicroBlaze プロセッサに割り込みを送信するかどうかはユーザーが設定できます。PMC および PSM に送信される各エラーについて、ハンドラー ポインター、エラー アクションおよびサブシステム (エラー アクション SUBSYSTEM SHUTDOWN または SUBSYSTEM RESTART の場合にシャットダウンまたはリスタートするサブシステム) の情報を格納したエラー テーブルは、PLMI にあるエラー マネージャー コードによって管理されます。各エラーに対して、サポートされる任意のエラー アクションを設定しておくと、そのエラーが発生した場合に適切なアクションを実行できます。
PLM でサポートされるエラー アクションには、次のものがあります。
- パワーオン リセット (POR) を生成する。
- システム リセットを生成する。
- デバイスのエラー出力信号をアサートする (SRST)。
- CUSTOM (CDO ではサポートされない)。
- サブシステムをシャットダウンする。
- サブシステムをリスタートする。
- PLM ログを出力する。
- アクションなし (エラーに対するすべてのアクションを無効にし、対応するステータス ビットをクリアする)。
PLM エラー マネージャーには、発生したエラーに対するデフォルトのエラー アクションを割り当てるための API があります。PLM モジュールの初期化時に、PLMI はエラー マネージャーを初期化し、エラーを有効にし、xplmi_err.c ファイルで定義したエラー テーブル構造体に従って、各エラーに対するエラー アクションを設定します。