サスペンド/レジューム フロー - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC システム ソフトウェア開発者向けガイド (UG1304)

Document ID
UG1304
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

次の図に、サスペンド/レジュームのユース ケースにおける各種プロセッサ間の相互通信の詳細を示します。

図 1. APU のサスペンド/レジューム フロー

この例では、ペリフェラルをウェークアップ ソースとして設定しています。次に、フローの各ステップについて説明します。

サスペンド フロー

  1. APU が CPU コンテキストを DDRMC に保存します。
  2. ペリフェラルをウェークアップ ソースとして使用するように設定します。
  3. APU が TF-A または XilPM クライアント (APU ベアメタル アプリケーションを実行している場合) を使用して PMC にサスペンドの意図を通知します。PLM が WFI 割り込みを有効にします。
  4. PLM にウェークアップ ソースを通知します。
  5. APU が WFI ステートに移行して、PSM に割り込みを送信します。APU がベアメタル アプリケーションを実行している場合、XPm_SuspendFinalize API を使用して PSM に割り込みを送信できます。
  6. 割り込みを受信すると、PSM と PLM が IPI を利用してハンドシェイクを実行します。PSM は、パワー ゲーティングを実行し、APU へのリセットをアサートし、APU をクロック ゲーティングしてパワーダウンします。

ウェークアップ フロー

  1. APU がウェークアップ ソースに指定したペリフェラルが PSM に割り込みを送信します。
  2. PSM と PLM が APU のパワーアップ開始のためのハンドシェイクを実行します。
  3. ハンドシェイクの後、PSM が APU をパワーアップします。APU に対するパワー ゲーティングを無効にし、リセットをディアサートし、クロック ゲーティングを無効にします。
  4. APU が DDRMC に保存されたコンテキストを復元します。