デバイス ツリー (DT) は、ハードウェア デバイスを記述するプロパティを持つノードを格納したデータ構造体です。Linux カーネルは、デバイス ツリーを使用して幅広いハードウェア構成をサポートします。
また、それぞれに異なる構成を使用するペリフェラル ロジックをさまざまに組み合わせることも可能です。こうしたすべての組み合わせに対して、デバイス ツリー ジェネレーター (DTG) は .dts/.dtsi デバイス ツリー ファイルを生成します。
デバイス ツリー ジェネレーターによって生成される dts/dtsi ファイルには、次のものがあります。
- pl.dtsi
- すべてのメモリ マップド ペリフェラル ロジック (PL) IP が含まれます。
- pcw.dtsi
- PS IP の動的プロパティが含まれます。
- system-top.dts
- メモリ、ブート引数、およびコマンド ライン パラメーターが含まれます。
- versal.dtsi
- PS 固有の情報および CPU の情報が含まれます。
- versal-clk.dtsi
- PS ペリフェラルのクロックおよび電源ドメインの情報が含まれます。詳細は、Wiki の デバイス ツリー BLOB のビルド を参照してください。